避妊せずに1年以上の性交渉を重ねても、妊娠に至らないカップルの比率はどれくらいだと思われるだろうか?
米国立衛生研究所(NIH)の推計では米国人夫婦の「約15%」がその層、つまり「不妊カップル」に該当するようだ。
望んでも子宝に恵まれない。その原因は、男性側か女性側の、いずれかにある場合(あるいは双方に問題がある場合もあるが)、男性側の要因としては精子の濃度や形状、その運動力にあるとされている。

では、男子たるもの。濃くて、形も良く、活発的で強い健康的な精子を育むにはどんな日常的な心掛けをすればいいのか?
それには、寝巻に着替えてからの映像鑑賞や深夜の音楽三昧、ついついTVをつけっ放しで寝入ってしまうような生活習慣を改めてみるのも一考かもしれない。
というのも、どうやら「静かな寝室」こそが健康的な精子を育む環境としては望ましい――。
そんな可能性を示唆する新知見が、環境汚染の専門誌『Environmental Pollution』(7月号)に掲載されたからだ。

韓国・ソウル大学校医学部予防医学のKyoung-Bok Min氏らが、同国の成人男性20万人超の暮らし向きを比較検証した結果、騒音レベルの高い環境下に一定期間住んでいた男性の場合、のちに「男性不妊」と診断される確率が「14%上昇」する傾向が認められたのだ。
具体的には、韓国人男性20万6492人(20?59歳)の医療保険データベースが用いられ、日中と夜間の騒音曝露レベルと男性不妊の関係性が解析された。それぞれの居住地(当時)は郵便番号から割り出し、全国騒音情報システムによる4年間(2002?2005年)の騒音レベルと照合された。
その後の健康情報を検証すると、8年間(2006?2013年)の追跡期間中で3293人(1.6%)が「男性不妊」と診断されていた。

さらに研究陣は、年齢・所得・喫煙の有無・体格指数(BMI)などの因子を均等に調整して解析した結果、4年間に渡って「55デシベル以上の夜間騒音」に曝された男性の場合、「不妊症」と診断される可能性が14%アップすることを発見した。
この55デシベルこそ、WHO(世界保健機構)の騒音ガイドラインで「夜間の暴露で健康被害が高頻度で生じる」と定める数値。
この数値は「郊外道路やエアコンの騒音」に相当し、環境省の騒音基準を参照すれば「2車線以上の道路に面する住居地域」では「55デシベル以下」とされている。

韓国研究陣の成果に対し、生殖内分泌学及び不妊症専門医の立場からJames Nodler博士(米国ヒューストン・メソジスト病院)は、こんな見解を寄せている。

「慢性的な寝室の騒音は、妊孕性に重要な他ホルモンの放出を促す脳内のGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)に悪影響をおよぼす可能性が指摘されている。
GnRHの産出が抑制されると男女を問わず、妊孕性を維持するためのバランスが崩れるのは生物学的に自明の理である」

もう一人の不妊治療専門家、アトランタのJennifer Kawwass博士(エモリー・リプロダクティブ・センター)はやや辛口気味にこう語る。

「過度な高デシベルの曝露が何らかのかたちで精液の悪化と関連する可能性はありますが、今回の実験だけでは長期に渡る騒音曝露が男性の不妊症を引き起こすという因果関係をも確立したとは言い難いと思う」

たとえば今後の課題として、静かな寝室を持つ男性と騒々しい寝室系の男性双方のホルモン値を測定/比較すべきである、という点では前出のNodler氏も同意見だ。しかしながら、こうも言う。

「寝室の騒音を減らすだけで妊孕性が向上するかもしれないと考えるのは興味深い話ではある。
妊娠を不安視する男性には良好な睡眠衛生の措置を実践するよう薦めたいし、ベッドの中での映像鑑賞などはやはり避けるほうが賢明だろう」

スマホの愛蔵音源をイヤホンで聴きつつ、睡魔が襲ってくるまでのつかのまを画像&映像三昧で過ごす。すると寝れなくなって……という「ながら不眠族」は数知れず。
が、それが下半身の男性力を弱めたり薄めたりしていると考えたら、さっさと眠りについたほうが賢明かも。

以下ソース
http://healthpress.jp/2017/08/post-3125.html

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