戸叶和男の『日本奇習紀行』

古代社会において行われていたという「盟神探湯(くかたち)」と呼ばれる方法では、罪を犯した疑いのある者などに対して、手を熱湯の中へ入れさせ、それが爛れるかどうかで正邪の判定を下したと言われているが、我々現代人にとっては無茶でしかないこうした判定方法というのは、意外にも長く続けられていたという。

「なにせね、裁かれる場に連れてこられた時点でね、有罪で、即執行みたいなものですから、疑いを向けられた時点でえらいことですよね」

自身が生まれ育ったという近畿地方のとある地域で、かつて当たり前のように行われていたという特殊な“裁判”について証言するのは、現在、徳島県の沿岸部にある小さな町で暮らしている武者秀雄さん(仮名・80)。
武者さんの話によると、その地域では、不倫や浮気といった不貞行為を行ったと目された場合、なんとも無慈悲な“勝手裁判”が、村人たちの間で行われていたという。

「男の場合はですね、焚き火の中で燃して熱した石をですね、やっとこみたいなもので摘み上げまして、男根にジューっと押し当てるわけです。それで火傷をしなければ、浮気はしていないと。
女の場合はですね、何人かで力づくで押さえつけまして、股を開かせて、股間に向けましてね、マムシを放すんです。それでガブリとやられたら浮気をしていた、と。
そういう判定になるんですね」

男性の場合は、冒頭で触れた「盟神探湯」にどこか通ずるものを感じるし、熱湯の代わりに毒蛇を使った方法も、「盟神探湯」の一種として、『隋書』倭国伝にも同種の記述が確認されることから、この地方特有の突飛な手法であるとは言い難いが、無論、それはあくまでオリジナリティに関してのことだけで、手法そのものが「裁判」という観点において適切であるとは言い難い。

「普通に考えれば、焼けた石なんざつけた日には、十中八九大火傷を負うでしょうし、それより幾分マシとはいえ、マムシなんざ噛み付くのが商売みたいなもんですから、男にしたって女にしたって、その場に引きずり出された時点で、そりゃあ、もう終わりみたいなものですよ。
だからおそらく、浮気そのものをね、防ぐ目的というか、そういう見せしめ的な意味でね、おかしなことをあえてやっていたんじゃないか?と思いますねぇ」

最近では“ゲス不倫”という言葉が当たり前のようにメディア上で語られるなど、有名人はもとより、一般の人々の間でも、浮気や不倫に堕ちる人々が少なくないようだが、そうした“心当たりのある人々”にとっては、当地でかつて行われていたというこの“浮気裁判”、縁もゆかりもない昔話とはいえ、思わず股間が締め付けられるような、そんな恐ろしい習慣である言えそうだ。

以下ソース
http://tocana.jp/2017/08/post_14071_entry.html

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