“セクシーな曲”は、人間の触覚を高める効果があるというのだ！
英紙「Daily Mail」（9月8日付）によると、独マックス・プランク脳科学研究所のトム・フリッツ教授らが、「音楽をセクシーだと感じれば感じるほど、自然と肌に触れるタッチもセクシーに感じる」ことを実験で明らかにしたという。
実験内容は次のようなものだ。被験者らは、「全くセクシーじゃない曲」から「極めてセクシーな曲」をヘッドフォンで聴かされ、腕はカーテンで仕切られた空間に入れられる、その際、腕にロボットか人間が触れるが、この時、被験者は何が自分の腕に触れているか見ることはできない。
ちなみに、フリッツ教授らが「極めてセクシーな曲」と認定したのは、マーヴィン・ゲイの『Sexual Healing』、シャーデーの『No Ordinary Love』、ダイアナ・クラールの『Garden in the Rain』、サンタナの『Samba Pa Ti』。「全くセクシーじゃない曲」としたのは、ジョー・サトリアーニの『Surfing with the Alien』、フランク・シナトラの『New York, New York』、ホルヘ・メンデスの『Cold』だという。
その結果、被験者はロボットに触られても人間と感じる場合があるという他にも、曲のセクシーさが被験者の触覚認識にも影響し、タッチをよりセクシーに感じるようになることが明らかになった。
さらには、被験者に「触れるのはロボットである」とあらかじめ伝えておいても、セクシーな音楽を聴いている時は、同様に被験者の触覚を高め、よりセクシーなタッチを感じたというから驚きだ。
フリッツ教授はこの結果に対し、「音楽は我々の触覚認識を変えるようだ」とコメント。音楽の効果は想像力ではなく、より基礎的なメカニズムで人に影響するとのことだ。
メカニズムの全貌は解明されていないが、研究者らは、音楽の感情的な表現が触覚の感情的な表現のダイナミズムに従っているのではないかと推測しているようだ。
たとえば、悲しい音楽が脳で処理されると、タッチも悲しく感じ、攻撃的な音楽では、タッチも攻撃的に感じるということだ。
また、音楽と触覚の関係は、社会進化上の重要な役割を担っていた可能性があるとも指摘。曲の好みが合う人同士を結びつける社会的効果があるとのことだ。
先行研究では、音楽が触覚以外の感覚にも影響することがすでに明らかにされており、たとえば、大音量で音楽を聴いている人は、明るく刺激的な色を好む。
また、以前トカナでは、レッチリ（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）などのテンポの速い音楽を聴きながらカレーを食べると、辛さが10%増で感じられたという研究結果を報じた。
音楽は国境を超えるとはよく言われるように、実際に音楽は知識や文化を超えた人類に普遍的な感情に働きかける効果があるようだ。
さて、是非とも今晩あたり、研究者イチオシのマーヴィン・ゲイを聴きながらその効果を実感してみては如何だろうか？
Marvin Gaye - Sexual Healing
https://youtu.be/rjlSiASsUIs
以下ソース
http://tocana.jp/2017/09/post_14423_entry.html
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