いきなり衝撃的な結論から記したが、これはヒトパピローマウイルス(HPV)陽性の「頭頚部がん」の増加に関する米国がん協会 (American Cancer Society ; ACS)の公式見解である。
順を追って説明しよう――。
頚部腫瘤とは読んで字の如し、「頸部(首)」に形成される「腫瘤」で、リンパ節腫や甲状腺腫、神経起源の腫瘤や粉瘤、先天性頸嚢胞などがある。
また、こうしたしこりが成人の首に出来ることは決して珍しくはない。とりわけ「高齢者」に好発するのが一般的と従来は考えられてきた。
しかし、近年の米国内では、前掲のヒトパピローマウイルス(HPV)感染に起因した「頭頚部がん」が増加傾向にあり、「若い世代層」にも件の頸部腫瘤がみられる度合いを増してきているようだ。
ちなみに「パピローマ」とは「イボ」の意味で、性器周辺や肛門にできるイボの場合、ある特定型のHPVへの感染が原因となり、女性では子宮がん、男性では陰茎がんの恐れがあるの注意したい。
さて、頸部腫瘤の原因については諸説(細菌やウイルスの感染、良性および悪性の腫瘍など)があるが、その特定が難儀である場合も少なくない。
そこでこのたび米国耳鼻咽喉科・頭頚部外科学会(AAO-HNSF)が総力をあげて、成人の頸部腫瘤に対する適切な検査方法や診断術を示す、待望の医師向けガイドラインをまとめた。
同ガイドラインの利用対象は、頭部腫瘤を最初に診る可能性の高いプライマリ・ケア医(総合診療医)や歯科医、救急医や病理医、放射線科医などの総ての医師としている。
というのも、HPV陽性の頭頸部がん(中咽頭がん)は今後もますます増加、若年化すると予測されており、2020年までには数において(同じくHPV陽性の)子宮頸がん患者数を上回るとみられているためだ。
その増加原因もこれまた特定はされていないものの、前掲のとおり、米国がん協会は正面切って<オーラルセックスが市民権を得た可能性が否めない>との見解を示したのだ。
話題のガイドラインは、9月10日〜13日にシカゴで開催されたAAO-HNSFの年次集会で発表されたが、頸部腫瘤が「がん」である可能性を示す特徴としては下記のような点をあげている。
■2〜3週間以上に渡って消失しない
■徐々に大きくなっており、あるいは小さくなってはいるものの完全には消失しない
■声の調子に変化がみられる
■食べものを呑み込みにくく、呑み込めても痛みを感じる
■腫瘤がみられる側の耳が聞こえづらく、痛みも感じる
■首や喉の痛みを感じる
■発熱
■説明のつかない体重減少がみられる
今回のガイドラインは、頸部腫瘤に「がん」の疑いがみられる場合に、正しい診断が遅れる事態を回避するためのもの。
早期診断・治療をすべての医師間に普及させ、不要な検査などを減らす目的から策定された重要ツールである。
ガイドライン作成グループの副委員長をつとめたM.Boyd Gillespie氏は、次のように語る。
「頸部腫瘤は重大な医学的問題を示唆している場合がある。必ずしも全ての腫瘤が『がん』であるとはいえないが、正確な診断をするためには入念に医学的評価を行なう必要がある」
21世紀の現在、性事情の先進性において欧米と我が国との格差はさほどないだろう。
厚生労働省的な言説を借りるならば、「オーラルセックスにより性感染症に感染するということには2つの意味」がある。
つまり「性器にいる病原体がオーラルセックスにより口腔内に感染を起こす」という意味と、逆もまた真なりの「口腔内にいる病原体が性器に感染を起こす」というダブルリスクだ。
AV育ちの世代には「フィニッシュは顔射が礼儀なのでは!?」と信じて疑わない層が実在するという都市神話がある。
そんな世代には「口腔性交が市民権を得た」なんぞという話題も太古の響きとしか映らないかもしれないが……。
以下ソース
http://healthpress.jp/2017/10/post-3278.html
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