テレビ東京は、ある意味ガラパゴス化している。
他のキー局と比べて人員と制作費で劣るため、オリジナリティに走らざるを得ない。だからこそ、企画力が磨かれていく。
伊集院光は同局が制作する番組について「評判が上がるとヨソの局によくパクられる」と評していたが、それは道なき道を行く先駆者に対する最大級の賛辞だ。

9月までテレ東で放送されていた『液体グルメバラエティー たれ』は、タレにフォーカスしたニッチな着眼点が評判を呼んだ。
そして、行き着くところへ行き着いた感がある。10月2日深夜と9日深夜に同局で放送された特番『トイレ観光』(テレビ愛知)が、究極だったのだ。
コンセプトに関しては、タイトルがそのまま説明しているだろう。番組ホームページを見ると、このように書いてあった。

「ニッポン各地の“神トイレ”を巡る! 前代未聞のトイレ番組」

まさに、前代未聞。
“神トイレ”があると評判を聞くや、実際にレポーターがそこへ訪れ、用を足すという内容である。

例えば、兵庫県明石市の海岸沿いで営業するカフェのトイレが凄いと知るや、おまるを背負ったリポーターが実際に訪問している。
まずは、トイレをするためにお店で腹ごしらえをするリポーター。食事をしていい感じになると、いよいよトイレをお借りすることに。
実は、このお店のトイレは海の中の水槽にあるらしい。周囲がガラス張りになっており、眼前で泳ぐ魚たちにジロジロ見られながら用を足せるというスペシャルな状況だ。

もちろん、本当にトイレしちゃう。
カメラが捉えるのは、用を足している最中のリポーターの顔。恍惚としたり、眉間にしわを寄せたり、生々しい表情からは至福の感情がありありと伝わってきた。
間違いなく、本当にしている。しかも、この瞬間を番組では「テイスティング」と名付けている。

いやはや、このレポーターの表情はどうだろう。いくらなんでも、ポーカーフェイスじゃなさ過ぎる。
「表情に出ちゃう」とは、このことか。“神トイレ”の満足度を表情で伝えようとしたら、実はテレビ的にギリギリだった。

この番組の最大の見ものは「飯尾和樹が、女性のお宅で用を足す」なるコーナーだ。
街の往来で、いきなり「すごく今、トイレがしたい!」とお腹をさすりながら登場した飯尾和樹。彼は、道行く女性へ手当たり次第に「トイレ貸してくれませんか?」と声をかけまくるのだ。
しかし、なかなか上手くいかない。苦笑まじりに「すみません」と断られたり、相手の女性が遠方に住んでいたり……。今にも、飯尾は漏れそうになる。

そんな中、稀に自宅のトイレを貸してくれる女性(恐らく仕込み)がいるから驚き。9日放送回に出演した名古屋在住の女性のトイレは、まるで“愛のミュージアム”であった。
ご主人にプロポーズされた際の動画を視聴できるiPadが立てかけられていたり、旅行時の夫婦写真が掲示されていたり、賛美歌の歌詞が貼られていたり……。

なぜ、トイレをこんな風に彩っているのだろう?
その理由は「リビングだと、ただの景色になってしまうけど、トイレだと無心なので心に入ってくるから」とのことだ。

続く

以下ソース
http://www.cyzo.com/2017/10/post_34971_entry.html

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