「なんか顔色悪いね」と友人や同僚から言われたことはないだろうか? 「そんなことないよ」と流して終わりかもしれないが、もう少し気にしたほうがいいのかもしれない。どうやら人間には病気の初期症状を非常に敏感に捉える能力があるようなのだ。サイエンスメディア「Science Alert」(1月3日付)ほかで話題となっている。

人間には病気による非常に微妙な視覚的変化を捉える能力がある――そんな第六感的な能力を検証したのはスウェーデン・ストックホルム大学の臨床神経科学者ヨン・アクセルソン(John Axelsson)氏らだ。実験では19〜34歳の健康な16人に一時的に軽微な炎症反応を起こす病原菌の注射か、あるいは全く無害なプラセボ薬を注射した前後の顔写真を撮影し、それを62人の被験者に5秒間見せて、健康か病気かを判定させた。
総計2945回の試行のうち41%(1215回)で画像が病気だと評価されたが、本当に病気だったのはそのうち6割ほどだった。また16人の被験者のうち13人は偶然より高い確率で病気を見分けたという。論文は今月3日に学術誌「Proceedings of the Royal Society B」に発表された。

研究チームはさらにもう一つ実験を行っている。青白い肌や唇、赤みがかった目、腫れぼったいまぶた、口角のたるみなど、しばしば我々が人の顔から“病気である”と判断する要素である様々な兆候を示す画像を合成し、病気予測との関連を調べた。すると、“青白い顔色”や“唇の色の薄さ”、“まぶたのたるみ”といった要素が病気の予測と強く関連していることが分かった。

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左は急性疾患の兆候を示す合成画像、右はプラセボ群の合成画像。画像は「 Proceedings of the Royal Society B 」より引用

過去の研究から、人間は病気や疲労の兆候を見せる人々を回避することが知られており、また医療従事者はトレーニングによってさらに敏感にその兆候を感じ取れるようになるといわれている。今回の実験の結果は人間にはわずかな病気の兆候を視覚的に捉える能力があることを示したといえるだろう。

その一方で、研究は健康な人間でも病気だと判断され、偏見の目で見られる可能性も示唆している。青白い顔色やまぶたのたるみなどのある健常人は病気だと無意識のうちに判定され、回避行動すら取られてしまう可能性があるのだ。

だが、少し考えてみてほしい。顔色の悪さや目元は女性のメイク術でもよく重要ポイントとされる部分である。ちょっとした顔の変化で病気の兆候を嗅ぎ取る本能的な能力は、逆手に取れば健康的な良い印象を与えるテクニックにもつながるのである。いうなれば、メイクとは相手の鋭敏な知覚をいかにあざむき、自分に有利な印象を与えるかという戦いの手段なのだ。
もし「顔色が悪い」という指摘を受けたなら少しは自分の健康状態を気にかけたほうがいいが、血色の良い美女が必ずしも健康とは限らないのが世の不思議である。

以下ソース
http://tocana.jp/2018/01/post_15575_entry.html

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