戸叶和男『日本奇習紀行』

現在でも地方の僻地などへ赴くと、なかなか市街地へと足を運べない高齢者などのために、軽トラックなどで移動販売を行う業者の姿を見かけることも少なくない。しかし、かつてこの国の一部の地域においては、そうした“業者”とは別に、なんともおかしな商売を行う輩も存在していたようだ。

「最近じゃすっかり見かけなくなったけれどもね、それこそ30年くらい前までは、時々そういう連中がやってきたもんだよ」

かつて、当地にしばしばやってきていたという“怪しげな行商”の存在についてそう振り返るのは、現在、四国地方のとある地域で暮らす真中道夫さん(仮名・80)。真中さんの話によると、この地域においては、ほぼ数カ月に1回ほどのペースで、そうした人物たちが来訪し、自らの“商い”を展開していたという。

「……そうね、言いようによっちゃ“行商人”なんだけれどもね。早い話が、売春をやる女が、何人かで連れ添ってやってくるわけ。で、畑なんかで作業してる男を見かけては、近寄って声をかけて、話がまとまったらその場でやってしまうっていう。そういう連中だね」

真中さんの話によると、季節の変わり目頃になると必ずやってくるという、その“売春グループ”とも言うべき女性たちは、概ね、5〜6人が1組となり、自らの“商売”を展開していくのだという。そのため、彼女たちが訪れると、一斉に周囲の田畑で働く男たちは作業をやめ、つかの間の“一服”を堪能することになるのだそうだ。

「まあ、私なんかもそうだったけれども、一度畑に出ちゃうと、仕事が終わるまでは家に戻らずに、食事も便所もそれこそ何でもその場で済ませようとするからね、女たちともそうだったよ。だからあの連中がきているときは、周囲一面の田畑から男たちの姿が見えなくなっちゃうの(笑)」

それが“流し”の売春婦たちであるという性質上、彼女たちが一体どこからやってきて、どこへと向かっていくのか、また、そもそもなぜこうした商売を始めるに至ったかなど、詳細な点については今なお不明であるが、いわゆる“色町”から遠く離れた地方の寒村においては、もしかするとその当時は、それなりの需要が存在していたのかもしれない。

以下ソース
http://tocana.jp/2018/02/post_15719_entry.html

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