画像は「Daily Mail」より引用
マレーシアの大手新聞が同性愛者発見チェックリストを発表し、物議を呼んでいる。今月12日付けの英「Daily Mail」ほか、多数メディアが報じている。
先週日曜、マレーシアの大手新聞「Sinar Harian」に同性愛者を見抜く方法という記事が掲載された。記事にはゲイ男性やレズビアン女性の特徴がリストアップされている。チェックリストによると、ゲイ男性には次のような特徴があるという。
・六つに割れた腹筋をアピールするようなタイトな服を着たがる
・義兄弟を持つことを好む
・あごひげや口ひげを生やし、ブランド服が好き
・ハンサムな男性を見ると顔が明るくなる
・ジム通いが好きだが、目的はエクササイズではなく男性鑑賞
また、レズビアン女性には次のような特徴があるという。
・男性を嫌っており、けなすことを楽しむ
・自分たちだけで時間を過ごすことが好き
・ハグしあったり手をつないだりする
このチェックリストは当然多くの批判を浴びているが、それは馬鹿げた内容だからというだけではない。現地のLGBT活動家はこのチェックリストが同性愛者への差別感情を煽り、生命の危機にさらすものだと主張している。マレーシアでは同性愛は違法である上（最高で懲役20年）、LGBTへの差別感情も根強い。最近では殺人事件も多発しているのである。
マレーシアの有名YouTuberの一人Arwind Kumarさんは記事に対する抗議動画を投稿し、同国に多くいるイスラム教の聖職者がひげを生やしていることを指摘して「彼らがゲイだと思うのか」とチェックリストの内容を嘲笑し、「この国にはもっと大きな問題がある」「凶悪犯や殺人犯など他人を命の危機にさらす人の特徴を説明したらどうか。同性愛者があなたの人生に危害を加えるか？」などと訴えた。
https://youtu.be/z_eZp9lgz3o
動画は「YouTube」より引用
近年マレーシアではイスラム系保守派の影響力が強くなってきている。問題となっている「Sinar Harian」の記事にも、リストと共に同性愛者増加を警告する聖職者Hanafiah Malik師のインタビューが掲載されている。また、昨年にはディズニーの実写映画「美女と野獣」に同性愛を感じさせるようなシーンがあるとマレーシア政府がディズニーにクレームをつけ、あやうく上映中止になりかけるという事件もあった。
同性を愛そうが異性を愛そうがそんなことは個人の自由であり、まして政府がとやかく言うようなことではない。LGBTへの理解が進むことを祈るのみである。
以下ソース
http://tocana.jp/2018/02/post_15992_entry.html
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