「業界のルールを破ってAV女優と交際した」などと因縁を付け、後輩のAV男優らから金を脅し取ろうとしたとして、恐喝未遂の容疑で逮捕された松嶋クロスこと松嶋重被告と松本和彦被告の初公判が、3月26日に東京地裁で開かれました。

傍聴席38席に対して、集まった傍聴希望者は約70名。その内訳は、一目でアウトローと分かる者から、AV関係者と思われる女性まで様々。
15:00抽選開始、15:30開廷。松嶋被告はスーツ姿、松本被告はスウェットの上下で入廷。まずは両被告の本人確認が行われ、続いて罪状認否へ。ここで松本被告は罪状を認め、松嶋被告は追起訴があるため留保。これにより、松本被告とは分離して裁判が行われることに。松嶋被告は退廷します。
罪状認否で明らかになったのは、本件の詳しい経緯です。これまでは「関東連合」「恐喝」といった強いキーワードばかり目立っていましたが、被害者と被告の供述調書および事件に関係する人間のこれまでの発言を照らし合わせると、その裏に隠れた様々な事情が見えてきたのです。

2015年頃、AV男優A(以下A)が、AV女優B(以下B)と、プライベートで男女の関係になる。その後、BがAと連絡が取りにくいとTwitterなどのオープンな場でボヤくようになり、ほどなくして破局したのか、Aの実名を挙げて非難するようになる。
この騒動の最中、Aの先輩であるベテランAV男優Cが間に挟まる形となり、CはAを庇う。BはAV女優を引退。本人のツイートによると、Aに裏切られたために心身共に壊れ、AはCを盾にするばかりで連絡も付かないとのこと(「流した」と堕胎を思わせる言葉も発していた)。
ここで松本被告と松嶋被告が介入を始めるも、当初は松本被告が後輩のAV男優D(本件の被害者)に連絡をし、A・Cとの間に入ってくれるよう頼む形だったという。

なぜDなのかについては事情が複雑で、まずAV男優協会の存在がある。そこに名を連ねるAV男優(本件とは無関係)が、過去に何度も騒動を起こしていた。その内の一件は未成年者との淫行で刑事事件にまでなっている。そういった背景があり、男優協会の要職にあったDに対し「所属AV男優による揉め事が何度も起きるのだから、協会として責任があるのではないか」と話が回ったようだ。
そして松本・松嶋両被告は、Dに対して「AとCから100万ずつ、合計200万を持ってこい」と、ペナルティ金を集めるよう指示。これによりDは男優仲間であるA・Cと、両被告との間で板挟みになる。主に松本被告とDとの間で複数回話し合いが持たれたが、結果としてDは警察に被害届を出す。
その後、裁判所から松本・松嶋両被告に対し、Dに対する接近禁止命令が出される。

事件の経緯としては、ひとまずここで一区切りとなるのですが、この件が2017年になって再燃し、松本・松嶋両被告らが逮捕され、この公判に至った次第です。再燃した理由は憶測になってしまいますが、まずAV業界叩きの風潮があり、警察が厳しい摘発を続けていたことが挙げられるのではないでしょうか。
が、本件の場合は、それは本筋ではないと見るべきです。それよりは、ここ何年かの間に警察が「次は組対でやる、暴対法も視野に入れる」と、マスコミ関係者らに漏らしていたことの方が真相に近いと思われます。
警察の本命は準暴力団、すなわち関東連合OBの松嶋被告であり、彼が関わったと思われるAV業界内外の案件を、これまでに逮捕したAV関係者らから集めたのでしょう。事実、松嶋被告は昨年末から何度も逮捕されており、今回の公判はその内のひとつに過ぎないわけです。

公判で松本被告はこう述べました。

「接近禁止命令があり、Dとの事は忘れなければと記憶から消していた。Dとは距離を置き、連絡もしていない。また、イベントなどの仕事で共演者にDがいる場合は断りもした。それで断った仕事は2件ある」

これを聞く限り、松本被告はこの話はとうの昔に終わった話と考えていたようです。

続く

以下ソース
http://tablo.jp/case/news003061.html

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