日本人は風呂好きだ。少し古い資料であるが、2010年に厚生労働省が行った「家庭の生活実態及び生活意識に関する調査」によれば、57%の人々が毎日入浴し、35%が2〜3日おきに入浴しているという。昨今は欧米でも毎日、あるいは1日おきにシャワーを浴びることは常識だという。だが最近、感染症予防や健康リスクを考えると、シャワーは週1〜2回浴びるだけで十分という記事が米国の有名ニュースメディア「Time」に掲載され、物議をかもしているようだ。

今年3月、米「Time」に「どのくらいの頻度でシャワーを浴びるべきか?」と題する記事が掲載された。この疑問に答えたのが米コロンビア大学の看護学部教授で疫学の専門家であるエレーヌ・ラーソン氏だ。

「衛生のため、また体を清潔に保つためにシャワーを浴びているのだろうが、細菌学的には正しくない」(ラーソン氏)

ラーソン氏によれば、入浴は汗の匂いを取り除いてくれるが、病気から身を守るという点ではむしろリスクを高めてしまう可能性があるという。肌の乾燥している人が頻繁に入浴すると、肌はさらに乾燥してしまう。乾燥してひび割れた皮膚は感染症を引き起こしやすくなるというわけだ。適切に手を洗い、毎日清潔な服を着ていれば、十分衛生的だとラーソン氏は語っている。

米ジョージ・ワシントン大学の皮膚科医師ブランドン・ミッチェル氏もラーソン氏の意見に同意している。ミッチェル氏は、入浴して体を洗うことで皮膚の油分が流れ、皮膚の免疫系を支えている微生物集団を損なってしまう可能性を指摘する。ミッチェル氏によるとシャワーは週に1、2回で十分。抗菌成分の入ったボディソープなども使うべきではないとのこと。また、体を洗うにしても臀部や鼠蹊(そけい)部といった強い臭いを発する場所のみに留めるべきだという。さらに、洗髪も頭皮が乾燥気味なら数週間に1回で十分としたうえ、たとえ油分が多いなど頭皮に問題があったとしても週に2回程度で十分とのことだ。

「毎日シャワーを浴びるという患者には、全身を石鹸で洗わないよう伝えている」(ミッチェル氏)

この話題を取り上げた英紙「Daily Mail」は、アマゾン奥地の原住民の体表に住む微生物集団の種類と機能の多様性に触れている。先進国において、過度の入浴や洗浄が、本来ならば健康を守ってくれるはずの微生物まで殺してしまっている可能性は高そうだ。

気候の違いもあり、世界には週1回の入浴で十分という場所も多いのかもしれない。だが日本において、とりわけ蒸し暑い夏場にシャワーも浴びないというのは……個人的には夏場に週1回しかシャワーを浴びない人間の隣にはいたくない。

先進国において、毎日の入浴は健康のためというより、汗臭さや体臭の除去という側面が大きいのではないだろうか。少なくとも日本ではその傾向が強いように思われる。幸いなことに、シャワーを浴びるだけでも体臭は取れるようだ。専門家たちの忠告を聞き入れ、毎日全身や髪を洗うことは止めていいのかもしれない。

以下ソース
http://tocana.jp/2018/05/post_16711_entry.html

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