「Nautilus」の記事より
ご存じの通り、月は地球に対していつも同じ“顔”を見せている。地球上からは月の裏側は見えないのだが、月と同じように、もし地球が太陽に対して常に同じサイドを見せていたらいったいどうなるのだろうか?
地球外生命体、あるいは文明を持った地球外知的生命体の探索はNASAをはじめ多くの宇宙研究機関で精力的に推し進められている。「ケプラー452b」を筆頭に、地球によく似た条件を持つ惑星がいくつか特定され、生命が存在する可能性が指摘されると共に、有望な、人類の“移住先”の候補としてもリストアップする作業が行われている。
こうした地球によく似た惑星を探す際に指標となっているのが“ハビタブルゾーン”と呼ばれる生命居住可能領域の特定だ。太陽系の地球のように太陽に近すぎず遠すぎない位置にあり、その結果生命の生息に適した暑すぎず寒すぎない気候がもたらされた惑星は、ハビタブルゾーン内の惑星と分類されることになる。広い宇宙のそれぞれの恒星系で、このハビタブルゾーンにある惑星を探し出すことが、地球外生命体探索の基本になっている。
しかし最近になってフランスの研究機関「 Laboratoire d’Astrophysique de Bordeaux」の天文学者であるシーン・レイモンド氏から新たな提案が投げかけられている。レイモンド氏の主張は地球外生命体を発見するには、ハビタブルゾーンではなく「眼球惑星」を特定したほうが見込みがあるというのだ。この眼球惑星(eyeball planets)とは何なのか? そしてなぜこの眼球惑星に生命が存在する可能性があるのか?
月がどうして地球にいつも同じ“顔”を見せているかといえば、月の公転周期(月が地球の回りを一周する時間)と自転周期(月が自分で一回転する時間)が一致しているからである。少しでも時間差があれば我々は月の地表をすべて確認できるのだが、完全に一致しているために地上から月の“裏側”を見ることはできない。
公転周期と自転周期が完全に一致するというのは奇跡のように思えるかもしれないが、この現象は潮汐固定(tidal locking)と呼ばれ、決して珍しい現象ではないという。むしろ天体の関係としてきわめて安定した状態であるため、関係性を長く築いている天体同士は、その相互作用により徐々に潮汐固定へと向かう傾向もあるようだ。
そして眼球惑星とは、簡単に言えば地球の月(月は衛星だが)のような惑星のことだ。つまり恒星の周囲を回る公転と自転が一致した惑星のことである。そして恒星に対して常に同じ“顔”を向けているとすれば、惑星の表半分は常に日光にさらされ、裏半分は常に“夜”となる。
もしも地球が眼球惑星であった場合を考えてみてほしい。常に“昼”の部分の地表は、長い年月を経れば徐々に砂漠のようになるかもしれない。一方で“裏”の半球は南極や北極のように凍てついた大地と海が続く光景が広がるのかもしれない。
シーン・レイモンド氏が着目するのは、眼球惑星の“表”と“裏”の境目となるリング状の地帯だ。“表”も“裏”もその中心部は生命にとって過酷な環境になりそうだが、どちらにも移動できるこの境目の地帯は生命の生息にきわめて適している可能性があり、知的生命体の文明が発展するかもしれないことをレイモンド氏は主張している。
続く
以下ソース
http://tocana.jp/2018/06/post_17055_entry.html
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