報道によると、イカに“レイプ”されたのは韓国の63歳女性だ。スルメイカの刺身を食べている最中、女性は突如口の中に激しい痛みを感じたという。医師の診察を受けると、彼女の舌や歯肉に白い針のような異物が12本も突き刺さっていた。除去して調べたところ、それはイカの精莢(せいきょう)という、内部に精子の詰まったカプセルだったのだ。この一件はまとめられ、医学誌「Journal of Parasitology」に2012年に掲載された。
今週、このニュースはなぜか「Mirror」「The Sun」「Metro」など多数メディアに取り上げられ、各紙では「口の中で妊娠」などと書きたてている。イカ好きの日本人としては、本当にそんなことがありうるのか気になるところだ。
果たしてこの女性はイカにレイプされ、妊娠したのか? 我々トカナ編集部は生物学に詳しい理学博士X氏に事の真相を尋ねてみた。
「レイプでも妊娠でもありません。イカの精莢が刺さって口の中を怪我しただけです」(X氏)
X氏によると、同様の事件は過去に日本でも起きているとのこと。日本の論文検索サイト「J-Stage」で検索してみると、確かに同様の事例がいくつも出てくる!
そのうちの一つ、2012年に「日本口腔外科学会雑誌」に掲載された論文「生イカの精莢による口腔粘膜刺創の1例」を見てみると、白い精莢が舌や頬の肉に刺さった痛々しい写真や摘出された精莢の写真が掲載されている。精莢は5〜20mmほどの長さで、先端は矢じりのようになっていて簡単には抜けない構造になっている。医師による治療でも、場合によっては周囲の組織ごと除去するようだ。
「イカのオスは精子の詰まった精莢を発射し、メスの体に刺すことで交接(交尾)します。刺さった精莢から精子嚢がメスの体内に放出され、受精に使われるのです」(X氏)
つまり、怪我をした女性は口の中の組織にイカの精子を注入された可能性はある。だが、当然イカの卵がその場にあるはずもなく、受精も妊娠もありえないということだ。
精莢はイカが死んだ後もしばらく機能しており、完全に内臓を取り除かずに刺身にして食べた場合に稀に口の中で発射され、刺さる事例が起きるとのことだ。日本国内でも、素人が自宅で新鮮なイカをさばいて食べたというケースや、生簀のイカをその場でさばいて刺身にする料理屋でのケースが報告されている。前述の2012年の症例報告によると、過去に少なくとも21件同様の報告があり、中には胃の中に刺さった精莢を取り除いたケースもあったという。
この話はイカの漁師や料理人の間では有名なようで、YouTubeにはさばいたイカから取り出された精莢の動画が「食べてはいけない部位」と題してアップされている。包丁で刺激すると、白い精莢がぴょんと飛び出す様子が映されており、こんなものをうっかり口に入れてしまったら、さぞ痛い思いをすることは確実だ。
精莢の発射機能は湯通しや塩漬けでも失われないが、冷凍すればなくなるようだ。生イカの危険といえば寄生虫アニサキスによる食中毒が有名だが、もし生のイカをさばく機会があったなら、精莢についても注意を払うべきだろう。
https://youtu.be/jipG8KZcCBE
動画は「YouTube」より引用
以下ソース
http://tocana.jp/2018/06/post_17152_entry.html
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