<8日朝に発生した、大阪府北部を中心に最大震度6弱を記録した大地震。なぜ突然大阪で…と戸惑いを覚えた人も多いだろう。地震は常に突発的に起こったように捉えられがちだが、立命館大環太平洋文明研究センターで災害リスクマネージメントの研究を行う高橋学教授は、「地震には『予兆』がある。それを見逃さず、常に大地震に備える用意と覚悟が必要だ」と指摘する。>

まず、今回の地震に遭われた被災者の皆様にお見舞い申し上げます。そのうえで、今回の地震には予兆があったことを指摘したいと思います。
2017年の12月から今年3月にかけて、今回大地震があった地域付近で、震度1や2といった弱い地震が、頻繁に起こっていたのです。これを偶然と捉えるか、予兆と捉えるか。私は後者と捉えています。
私は旧知のメディア関係者にこのことを伝えて、「有馬―高槻断層帯付近で大地震が起こる可能性を報じた方がいいのでは」と呼び掛けたのですが、残念ながらその提起に耳を傾けてくれたメディアはありませんでした。

ここ最近、西日本を中心に、大きな地震が連続して起こっています。まず、2016年4月の熊本地震、同16年10月の鳥取県中部地震、2018年4月の島根県西部地震…範囲を広げれば、2016年には韓国の慶州でも大きな地震が起こっています。
そして、今回の大阪北部地震です。ごく簡潔に言いますと、熊本から少しずつ、東へ東へと地震が起こっているのが分かります。偶然と捉えることもできますが、私はこの流れを軽視してはいけないと思っています。
もう少し広い範囲で見てみますと、台湾でも2016年と2018年に大地震が発生しましたし、それと同時期ごろから、沖縄・西表島・トカラ列島などでも地震が頻繁に起こっているのです。

これらは、フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込み、ユーラシアプレートを圧縮することによって生じている地震だと思います。そしてその先にあるのは……南海トラフ地震(スーパー南海地震、千葉から沖縄、台湾まで被害が及ぶ大地震)です。
私は熊本大地震が起きたときも、これは南海トラフ地震の前兆であると指摘しました。その見解はいまでも変えていません。ユーラシアプレートの歪が非常に大きくなり、今、悲鳴を上げている状態なのです。桜島や霧島新燃岳、硫黄山などの火山活動の活発化も、ユーラシアプレート内のマグマ溜まりが圧縮されてマグマが外に飛び出そうとしているのです。

地震は、単体で捉えるべきではないというのが私の考えです。前回の南海トラフ地震が起きたのは1946年ですが、43年には鳥取地震、44年に東南海地震が起こり、45年に三河地震が起こっているのです。
もうひとつ付け加えるなら、2011年、あの忌まわしい東日本大震災が発生するその3年前に、岩手・宮城内陸地震が起こっています。
やはり、プレート型の超巨大地震と、内陸直下型の大地震は連動していると考えるべき。歴史に学ぶなら、西日本で連続して大きな地震が起こっているときは、やはり南海トラフ地震を警戒すべきなのです。

気分のいい話ではないことを承知のうえで、重大な事実を指摘しておきますと、4月16日、17日には紀伊半島で地震がありました。また、それ以降には徳島県南部で地震が起こっています。そして先週には紀伊水道で地震が連続して起きています。いま、西日本では地震活動がとても活発になっているのです。
南海トラフが起こる確率を、政府や研究機関は「30年以内に80%」というなんとも曖昧な数字で表現しています。地震学で80%というのは確実に地震が起きるということであり、30年以内の中には今日も明日も入っています。30年先ということではありません。

以下ソース
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56187

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