彼に「大切にされる」「大事にされる」というのはどういうことなのだろう。つい先日、30代の女性たちと、そんな話になった。「彼に対して、なんだか不当な感じがすると思うことがあるんです」という女性の言葉が気になった。

「そもそも私、自分が女であることで不当な目にあってきたという思いがあるんです。うちの父や祖父母は、最初の子が私だったので『男の子じゃなかったんだ』とがっかりしたらしいし、小さいころは『女の子なんだから、そういう生意気なことを言ってはダメ』『女の子なんだから、そういういたずらはダメ』とけっこう厳しかったんですよね。そういう言葉に惑わされず、私は私なんだからとがんばってきたつもりですが、それが今の恋愛に悪影響を及ぼしているような気がしてならないんです」

ユリさん(32歳)は、そう言ってため息をついた。5年つきあっている同い年の彼がいるが、ずっと結婚を迫られながら、彼女は答えを延期している。

「夫婦別姓にならない限り結婚はしたくない、事実婚ならいいけど――というのが私の言い分。彼が名字を変えることに積極的ならいいんですが、彼にその気はないでしょうね、結婚したら女性が姓を変えるのが当たり前だと思い込んでいるので。そういう人とうまくやっていけるのかなって考えちゃうんですよね」

女なんだから、という言葉に過剰反応してしまい、今の社会のいろいろな制度に合わせていかなければいけないのが、「とてもつらい」とユリさんは言う。

そんな話から、女友だちに「彼に大切にされていないんじゃない?」と言われたことがあり、その言葉がずっと尾を引いているそうだ。

「大切にされるってどういうことかと女友だちに聞いたら、『デートのときに送り迎えしてくれるとか、ユリの考えを優先してくれるとかでしょ。だから、彼が結婚したいなら、ユリが言うように彼が名字を変える。だって、ユリは今のままじゃつらいんだから。それがユリを大切にしてくれるってことなんじゃない?』って。
結婚をはじめとする社会制度にすんなり溶け込める彼と、“それが当たり前”ということにいちいちひっかかってしまう私。その構図は自分でも理解しているんです。でもそれと『彼に大切にされている』こととは別だと思ってる。でも、友だちにそう言われるとそうなのかなと気持ちが揺れてしまって……。私は大切にされていないのか、と」

結婚したら女性が姓を変えるものだと思い込んでいた彼の不勉強はともかくとして、相手を大事だと思うならすべて相手の意見を聞き入れる、というものでもないと思う。彼には彼の事情や意見があるはずだから。そこをいかにすりあわせていくかが、相手を大切に思っているか否かにつながるのではないだろうか。

「彼は私のことをときどき『我が強すぎる』と言うんですよね。それを聞くと、私は単なるわがままなのかなとも思う。私は私という気持ちが強いのは自分でもわかっているから。
私も会社員なので、なんとなくやりづらいなと思いながらも周りに合わせることは多々あります。仕事などで気になることがあって彼に愚痴ると、彼は心配してその後、『あの件はどう? 大丈夫?』と連絡をくれるんです。
ありがたいなと思う半面、この人はこうやって私を支配しようとしているという意識もちらっとかすめる。自分が歪んでいるのはわかっているんですが、心配してくれてありがとうと素直に思えないんですよ」

続く

以下ソース
https://allabout.co.jp/gm/gc/476855/

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