2002年、瞑想中の脳波を計測するため、米・ウィスコンシン大学マディソン校に、21人の瞑想マスターが招かれた。この実験で精神科医のリチャード・デイヴィッドソン教授はとんでもない発見をすることになる。

 特に研究者らのド肝を抜いたのは、チベット仏教僧ミンギュル・リンポチェだ。1975年にチベットとネパールとのヒマラヤ国境付近に生まれたミンギュル・リンポチェは、13歳にして3年間の瞑想修行に入った。そこで密教における秘儀の1つであるマハームドラー(大印契)を修め、幼少の頃より悩まされていたパニック障害を克服。17歳にして僧院の瞑想指導を任されるようになった天才である。その後も瞑想修行は継続され、実験が行われた時点での総瞑想時間は6万2千時間(約2500日)に達していたという。

 そんなミンギュル・リンポチェの脳波はやはり常人とはまったくの別物だった。知的情報サイト「Big Think」(9月13日付)で、心理学者のダニエル・ゴールマン博士がその異常っぷりを伝えている。

「オリンピックレベルの瞑想修行者の脳波を見て驚いたのは、どんな時にでもガンマ波がとても強いということです。瞑想中だけでなく、1日中どんな時でもガンマ波が強いのです。その理由は我々にも分かりません。科学はこのようなものにこれまで遭遇したことがないからです」(ゴールマン博士)

 ゴールマン博士によると、ガンマ波は、何カ月も悩み続けた問題が解決できたときなどに0.5秒ほど検出されたり、リンゴを食べたり、リンゴを食べることをイメージした時、その味・音・匂い・景色を統合する際にコンマ数秒ほど検出されるとのことだが、どれも極めて短い時間しか持続しないという。また、未知の物事を瞬間的に認識した時に起こるいわゆる「アハ体験」でもガンマ波が検出されると言われている。

 しかし、ミンギュル・リンポチェをはじめとした熟達した瞑想修行者の脳では、ガンマ波が持続的に検出されたのだから驚きと言う他ない。さらに、瞑想中にはそのレベルが驚異的に上昇することも判明した。

 ミンギュル・リンポチェにfMRIに入ってもらい、慈悲の瞑想をしてもらったところ、瞑想状態に入って数秒で、ガンマ波のレベルがそれまでの700〜800倍に跳ね上がったというのだ。これには研究者も開いた口が塞がらなかったという。

「こんなことは科学では知られていないことです。瞑想熟達者の特殊な意識状態は、何世紀も前に書かれた瞑想体験談に描かれている非日常的な意識状態と同じものだと考えられます。つまりこれが解放、悟り、目覚めなどと呼ばれる状態なのでしょう」

 ミンギュル・リンポチェらはこの状態を「ゆったりとして、広がりがあり、どんなことにも準備ができている状態」と語っていたという。先述したように、ガンマ波がアハ体験を引き起こしているとすれば、ガンマ波が持続的に出ている瞑想熟達者は常にアハ体験をしており、瞑想時には強烈なアハ体験をしていると考えられなくもないが、実際のところは体験してみないことには分からない。

 いずれにしろ、悟りにガンマ波が関係しているとすれば、悟りの状態を人工的に引き起こすことも可能になってくるだろう。瞑想は犯罪抑止や精神不安にも効果的と言われていることから、実現すれば現代社会が抱える多くの問題が解決されるかもしれない。今後の研究にますます期待したい。

以下ソース
https://tocana.jp/2018/09/post_18220_entry.html

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