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「今日はありがとう。楽しかったよ! またよろしくね!」
お客からのお礼LINE。そんなメッセージが絶えなくなっていた、ある日のことでした。当時付き合っていた彼氏から突然、「あのさ、もしかして援交してる?」とメッセージが来てしまったんです。
吉原のソープ嬢になる前から私はチャットレディのアルバイトをしていて、彼はその事務所のマネジャーさん。彼には、チャットレディのアルバイトで生計を立てて、AV女優になる夢をかなえると誓っていたのです。風俗に流れたなんて、死んでも言えない。そんなことを言ったら、彼は離れていってしまう――。
でも、一番身近な人に何も言わないのはおかしい……。意を決して「実は吉原でソープ始めたの」とメッセージを送ると、彼から返信が。
「好きにしろよ」
数分後、彼はSNSに私の悪口を書き捨てました。
そうだよね、彼に黙って風俗だなんて……。
風俗のほうがチャットレディより稼げるからって流れたふうにしか見えないよね……。
でも、そんなんじゃなくて、AVへと続くアダルトな世界を知るための一歩として、吉原に足を踏み入れたのに。
彼氏とはいっても、彼は忙しいことを理由に、私とはほとんど会ってくれませんでした。バイト先のマネジャーでしたが、チャットレディは基本的に自宅勤務なので、顔も合わせない日々。そんな男に悪口言われる筋合いもない。
絶対にこの世界で何かひとつ成し遂げて、ギャフンと言わせてやる――。私は彼との関係を終わらせました。
***
「ごめん、頭が痛くてつらいの」
「こりゃ大変だ、熱がある」
彼氏と別れた数日後、私はセフレのK君とのデートを楽しんでいたのですが、途中で中止。K君は、私をそのまま病院へ連れていってくれました。
「どうしました?」
お医者さんは、にっこりと私に話しかけました。
その時の私は、吉原での日常が楽しくて、吉原の女になったことに誇りを抱いていました。お医者さんにも堂々と「自分はソープ嬢で、おそらく客に風邪をもらってしまったと思う」と話しました。
すると、お医者さんの態度は豹変!
「そんな仕事をしてるから、生活が不規則になって体調を崩したんだろう。これから先も続けるべきか、一度よく考えなさい!」
そのまま薬も処方せず、私を病院から追い出しました。
なんで? 楽しいのに辞める必要なんてあるの? 偏見? 本当にありえない。隣にいたK君は“仕方ないか……”という顔をしていました。
それから数日後――。
「ごめん、やっぱ無理」
私を抱こうとしたK君は、ブラのホックに手をかけたところでため息をつきました。
「君を抱きしめても、もう安心できない」
そう言うと、ラブホテルの床を見つめたまま、考え込んでしまいました。K君はセフレから正式な恋人になろうと思っていたのに、私が吉原の女になったことで複雑な心境になってしまったようです。
そりゃそうだよね……。ソープ勤めで体調崩して、病院にも付き合わせて……。女性経験が初めてだったK君にはキツすぎたよね。K君と私の関係は、だんだんとギクシャクしていきました。そしてまた、私の元からひとり去っていきました。
続く
以下ソース
http://www.cyzo.com/2018/10/post_176933_entry.html
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