ロシア紙「Sputnik」(10月2日付)によると、9月28日、投資家向けメディア「Real Vision」が公開したインタビュー動画で、ドラッケンミラー氏は次のように語ったという。
「最後の金融危機(リーマンショック)よりも大きな危機が起こりつつあります。なぜなら、リーマンショックを引き起こす原因となったものをその3倍にもしてしまったからです」(ドラッケンミラー氏)
ドラッケンミラー氏によると、元凶は「巨大な負債」にあるという。金融機関が簡単に金を貸してしまうため、市場に「安い金」が蔓延してしまったと苦言を呈しているのだ。この状況はリーマンショックと同じだろう。
ご存知のように、巨大証券会社「リーマンブラザーズ」の破産に伴う世界的金融危機を引き起こしたのは、サブプライムローンの崩壊だ。財政的な信用のないサブプライム層(プライム=信用のある優良客以下の層)に、高金利の住宅ローンを組ませたことがその発端だ。最初のうちは低金利、数年後に倍以上の高金利となるシステムに加え、当時は住宅価格が右肩上がりに上昇していたため、購入者は高金利になるタイミングで住宅を売ってしまえば、ローンが帳消しになると考え、サブプライムローンは飛ぶように売れた。
しかし、住宅価格が下落し始めると、家を売却してもローンが完済できず、多くの人が自己破産に陥った。その結果、アメリカの投資銀行から地方の銀行まで300行以上が倒産、遂には大手証券会社のリーマンブラザーズも倒産し、世界的な金融危機が引き起こされたのだ。
ドラッケンミラー氏に見立てでは、こういった安易な融資が今も横行しており、いずれ爆発するということだろう。他にも、マイクロソフト社創設者のビル・ゲイツ氏、アメリカのヘッジファンドマネージャーであるケネス・グリフィン氏、投資家のジェフリー・ガンドラック氏らも金融危機が間近に迫っていると警鐘を鳴らしており、現在の状況は「誰も気付かないうちに、氷山との衝突が避けられなくなった沈没直前のタイタニック号に酷似している」と、ロシア人エコノミストのイワン・ダニロフ氏は語っている。
また、ジャーナリストのベンジャミン・フルフォード氏もトカナのインタビューで金融危機の発生を警告していた。フルフォード氏によると、2008年のリーマンショックの裏には金融マフィアによる“金塊の脅し取り工作”が行われており、存在しないはずの金を元手にカネを生み出したことが元凶だというのだ。(詳細は<>uコチラ)
そして、恐ろしいことに、同じような工作が今も秘密裏に行われており、2017年のビルダーバーグ会議の議題にも挙がっていたという。多くの投資家が金融危機の発生を危惧しているのも、そういった事情を知ってのことなのかもしれない。
米誌「Newsweek」日本語オンライン版(9月27日付)によると、アメリカでは金利の引き上げが続いており、住宅ローンの月々の支払いが100ドル(約11500円)も増加する見通しだという。ローンを抱える人の家計が徐々に苦しくなってきているようだが、“その時”は具体的にいつになるのだろうか?
経済金融メディア「ZUU online」(3月3日付)によると、「ヘッジファンドの帝王」と呼ばれているレイ・ダリオ氏は、金融危機が始めるのは2019年からと予測しているという。多くの投資家がこのタイミングで危機感を表明していることを考えれば、その時はかなり近いのは間違いないだろう。
続く
以下ソース
https://tocana.jp/2018/10/post_18345_entry.html
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