今も第一線で活躍し、AVの「現場」と「経営」の両方を知っている面々にその流儀を語ってもらうコチラのコーナー。老舗AVメーカー「アテナ映像」の創業者でもある“AV界の巨匠”代々木忠監督(80)が語る「セックスの神髄」とは――。

――代々木監督のセックス観とは

「セックスは“魔物”です。性は人間の根源的な営みと言えます。我々もセックスによって生まれてきたワケです。一方で、快楽を得るための手段にもなる。至福のときをもたらすこともあれば、不幸のどん底に突き落とすこともある。だから“魔物”なんです。僕の作品に出演する女性はもとより、『愛と性の相談室』というサイトを開設して一般の女性たちの話も聞いてきましたが、セックスで悩んだり苦しんだりしてる人はたくさんいますね」

――オーガズムには3つのレベルがあると本に書かれていましたが

「分かりやすく言えば『小さなオーガズム』っていうのは、射精を始め肉体的な快感ですよね。それで『中くらいのオーガズム』は肉体的な快感プラス心の快感。喜びや多幸感みたいなものです。これで十分だと思うんですけど、3つ目の『大きなオーガズム』というのは少しスピリチュアル的なもので“肉体的な結びつきを経て、全てを明け渡すこと”。我々がよく言う神であったり宇宙をあらしめているエネルギーであったり、そういうものとの一体感というか。だから人間の枠を超えたものですね」

――大きなオーガズムを目の当たりにした

「二十数年前、男優の平本一穂は完全に明け渡したオーガズムを体験しました。失神するんですが、意識が戻ると別人のようになっている。顔つきも変わるし、泣いてましたよね。それまでは友人にもAV男優ということを言えなかったり、どこか後ろめたさを感じたまま仕事をしてたのが、『堂々と胸を張って男優として恥じない生き方ができる』と言ってました。こういう大きなオーガズムを体験すると、周りの人たちにも影響を与えて、みんな涙するんです。言葉では表現できない空間です。でもここまでの経験をしたのは、今まで撮っていても10人いるかいないかくらいですよ」

――これだけは撮りたいという作品は

「ないですね。でも、ないがゆえに起きるんです。先ほどのような言葉にできない空間が生まれる。それは撮ろうと思って撮れるもんじゃない。みんなが無心になると起きるんですよね。それを学びました。撮りたいって志は持ってなきゃいけないんですけど、追っかけたら撮れない。本当に難しいですよ(笑い)」

――潮吹きについて

「潮吹きは限界を超えたときに起こる現象です。男に指で吹かされるのは別にして、セックスの最中に吹くケースは、感じやすいのに心を開けないコが多いように思います。東洋医学に“気”という概念がありますが、心身ともにいい状態のとき“気”は体内を巡っています。ところがトラウマがあったりすると心にブロックができて、“気”がうまく巡らなくなる。セックスでイケないコは感じてくると大抵苦しそうな表情を浮かべます。その苦しさが最高潮に達したとき、行き場のなくなった“気”が潮吹きを誘発しているように僕には見えるんです。行き場のないものを体外に出すという点ではある種の快感なので、イクと勘違いしてしまう。でもこれは潮吹きを見世物にしたAVの弊害でもあります」

――最後に監督にとってエロフェッショナルとは

「ないですね。あったらそれに縛られて、撮影現場が手段になってしまいます。その都度、どう向き合うかってことだと思います。現場は無心。その代わり、今もうろたえながらいろいろやってますよ。その中から何かが起きるんです。期待に沿う答えじゃなくて申し訳ないですが、これからも無心で作品を撮り続けようと思います」

以下ソース
http://www.dansen-web.com/article/detail/1137116/

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