美容目的の「豊胸」で、ジェル状の充填剤と呼ばれる化学物質のポリアクリルアミドやシリコーン、ヒアルロン酸などの素材を管状の器具で乳房に注入する手術に、日本美容外科学会(JSAPS)が警鐘を鳴らしている。

 「JSAPSが昨年6〜7月に形成外科医約4000人を対象に充填剤の使用に関するアンケートを実施し、132人が回答しました。そのうち72人が計108件の合併症を診察していたことが判明し、症状別ではしこりなどの塊44%、感染症22%、皮膚変化8%、変形6%などが報告されたのです」(医療ライター)

 ある豊胸手術を受けた女性は、施術できるクリニックをネットで探すと、数多くが海外製の充填剤を薦めていたという。そこでは《化学物質はいずれ尿として排出されるため、合併症の心配はほとんどない》とうたっていた。「安全なら」と病院を訪ね、両胸に計400ミリリットルを注入し、その時間は約30分。代金は保険不適用のため約100万円だったが、ローン契約を結べたという。

 ところが、数日しても右胸の痛みが引かず、その後、右脇に冷たさを感じた。手術で切開したところから充填剤と膿が出ていた。急ぎ受診すると感染症と診断されたそうだ。

 豊胸目的の充填剤を巡っては、米食品医薬品局は、血管を詰まらせる危険があるなどとして使用を禁じている。日本では、豊胸目的で国の承認を受けたものはないが、その一方で、使用に対する規制がないため、医師が自由診療の中で使っており、流通量ははっきりしない。

 「美容目的の豊胸は、JSAPSの調査によると国内で年間1万1000件ほど実施され、注入式が8割近くを占めています。異物反応が起きやすく、健康被害につながったとみられる例もしばしば起きており、充填剤を注入する際、菌が入ったり、充填剤が乳腺に入ったりすると炎症などが起きる恐れがあるといわれます。充填剤が乳腺や大胸筋などに散らばるとすべてを取り出すのは難しくなります。塊として取り出せる『バッグ』と違い充填剤はすべて除去するのが難しく、治療には原則として公的医療保険は適用されません。200ミリリットルを注入するケースが多く、大量に入れると合併症を招きやすくなるといわれます」(同・ライター)

 医師の間でも「充填剤の豊胸目的での使用はやめるべきだ」という意見と「バッグよりも胸が軟らかく仕上がるので患者の満足度は高い。問題を起こすのは技術のない医師だ」とする医師に分かれるという。

 JSAPSは1年以内を目標に、使用禁止などを盛り込んだ指針をつくることを決め、厚生労働省に対して医師の認可制などの仕組みを求めていく方針だ。

以下ソース
https://wjn.jp/article/detail/3979438/

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