ピエール瀧こと瀧正則被告が4月4日に東京湾岸警察署から23日ぶりに保釈された。
その後の行動は各マスコミが後を追ったが、弁護士事務所に立ち寄ったのを確認されたのみで、自宅かホテルに帰ったであろうとの予想で終わっている。

違法薬物を含め、処方箋や市販薬などの依存症を受け入れるのが、専門的な病院であり、北海道から沖縄まで日本各地に点在するダルクの存在だ。
『ダルクとは、ドラッグのD、アディクション(ADDICTION=嗜癖、病的依存)のA、リハビリテーションのR、センターのCを組み合わせた造語で、覚醒剤、有機溶剤(シンナー等)、市販薬、その他の薬物から解放されるためのプログラムを持つ民間の薬物依存症リハビリ施設です』

これらの施設が薬物依存者や家族、関係者を助けてきた役割は大きい。だが、その一方であるダルクに入っていた人間の意見も参考にしてほしい。

「僕がダルクに入ったのは執行猶予狙いです。ダルクに入って薬物を抜き、反省している態度を裁判官に示す必要があったからです」(某ダルク元入寮者A氏)

A氏は数年前に覚醒剤の所持、使用などで逮捕。その後起訴されて、初犯でお決りの懲役1年6月、執行猶予3年の実刑判決を受けている。
執行猶予期間は逮捕されずに済んだのだが、前回の逮捕から5年後に、同じ覚醒剤で逮捕されてしまった。
刑法には定めはないが、5年後の再犯は一般的に準初犯扱いとなる。しかし、覚醒剤という同じ罪の累犯者であるため、実刑判決となる可能性は高い。

起訴されたA氏には三つの道が残されていた。拘置所に送られて大人しく裁判を待つか、保釈申請をして身辺整理をするか、ダルク・病院などに入り、更生していることを示すかである。
A氏が入ったダルクは秩序が乱れてまともな生活が送れなかったという。本当に薬物依存から脱却できるような環境ではなかったというのだ。

「昼間はみんな、プログラムに組み込まれているまともな生活を送っています。だけど裏側では薬物の話しか話題がありませんでしたね。共通の話題が薬物だからしょうがないのでしょうけど。僕がいたダルクだけなんでしょうけど、逃げ出した人間が入寮者を手引きして脱走の手助けをしたり、薬物を誘惑したり。余計蟲が湧くだけでした」

蟲が湧くとは、覚醒剤などの薬物をやりたい欲求が高まるという意味で、その筋で使われるスラングだ。
A氏は逮捕される前は事業をやって成功していたために、保釈金やダルクに掛かる費用を出すことができた。しかし、ほとんどの人間は保釈金も準備出来ずに、保釈申請もしないで、拘置施設で裁判を待つ身になるであろう。
だが、それが裁判上有利に働くケースもある。逮捕・起訴された被告は保釈申請もしないで、拘置施設で反省をしていた、と裁判官に訴えることも出来るのだ。

A氏はこの二度目の逮捕で懲役3年、執行猶予5年、保護観察5年というギリギリの判決を受けて刑務所生活は免れたという。ダルクという“逃げ道”の効果もあっただろう。
最後にA氏は次のように語った。

「初犯だったらよほどの量を持っていたり、情が悪かったり売買をしていなければ刑務所は行きません。僕はダルクという逃げ道を作り懲役を免れましたが、薬物は自分の意志だけで絶対に辞められます。一度快楽を覚えたら辞められないと教え込まれ、脳が覚えているので一生の戦いと言われましたが、薬物はみんなで辞めるものじゃないですよ。辞められないですよね、それでは。もちろん、ダルクによっては評判のいいところもあるので、あくまでも、私がいたダルクの話であり、私の意見ですけどね」

覚醒剤、違法薬物の使用は当然違法であるし、自己責任である。初めは人に教えられて自ら体内に入れるが、それらも全て自己責任だ。

覚醒剤などは“被害者なき犯罪”といわれ、刑の一部執行猶予など初犯には甘くなっている。しかし、今回瀧正則被告の逮捕では、コカインのような薬物の蔓延が明らかになった。今後も新たな薬物事案から目を離せない。

文=広本

以下ソース
https://tocana.jp/2019/05/post_91301_entry.html

★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/