おぎはやぎは芸人の世界において、多くのものをもたらした。もちろん、ボケツッコミの境界線を無くしたネタの功績も大きいが、芸人のありかたそのものを変えたといえる。まずあるのは年齢の扱いだ。
「おぎやはぎは高校卒業後、3年間の会社員生活を経て芸人活動を始めています。この時点で10代から芸人活動を始めている人間は『年下の先輩』となり、従来であったならば敬語を用いるべきとされていましたが、おぎやはぎは『俺らは年齢で行く』と宣言したそうです。さらに、会社員時代の貯金があり、都内の実家暮らしだったため、お金の苦労はそれほどなかったようですね。ネタ見せには車で来ていたそうです」(業界関係者)
さらに、彼らは自分たちばかりではなく、周囲の空気も変えていった。
「彼らが所属する人力舎は、関東の芸人事務所の老舗というべき存在です。そのため上下関係も厳しかったようですが、おぎやはぎがアットホームな雰囲気に変えていったそうです。特に矢作は、他事務所の芸人とも交流を持ち、テレビ番組に出るきっかけ作りをしていったようです。もちろん単なる馴れ合いというわけではなく、ダウンタウンの松本人志からは『矢作は浮遊芸』であるがゆえに最強であると絶賛されていますね」(同)
おぎやはぎ的なゆるさは、今の時代にこそ必要なものなのかもしれない。
(文=平田宏利)
以下ソース
https://www.cyzo.com/2019/05/post_203360_entry.html
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