東日本の活火山がきな臭い動きを示している。

 噴火警戒レベル2が続く草津白根山(群馬県)では18日、県が白根山(湯釜火口)から半径1キロの立ち入り規制範囲を含む約8・5キロを通行止めにした。18日午後1時までの24時間で、火山性地震を18回観測したという。

 一方、箱根山(神奈川県)でも火山性地震が増加。19日未明に噴火警戒レベルが「2」に引き上げられ、箱根町では想定火口エリア内である大涌谷の半径500メートルの区域を立ち入り禁止にした。群馬と神奈川の関東エリアで不安が広がっているのだ。

 白根山は北米プレートに、箱根山はフィリピン海プレートの上に乗っかっている。プレートの違う2つの火山がともに危険度を増したのは、何か理由があるのだろうか。

「プレートによる噴火の可能性よりも、11年3月に起きた東日本大地震の後遺症と考えた方がいいでしょう」とは武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)だ。

「問題は日本列島の地下に横たわる基盤岩です。通常は1年で4〜8センチのずれなのに、東日本大震災の際、箱根ではこれが一気に30〜40センチもずれた。一瞬にして数十年分のずれが生じたのです。草津では1メートルにも及びました。つまり、地震の際のプレートの動きによって、箱根と草津の地下の基盤岩が動いて火山のマグマが刺激され、噴火活動が活発化しているのです。富士山は立派な活火山なので特に注意が必要。私は最近、河口湖の水位が下がっているというニュースに着目しています。東京ではあまり報じられていませんが、富士山噴火の前兆かもしれません」

 東日本大震災から8年。一見静かな火山も、その地下ではマグマのエネルギーがたまっている。宮城と山形にまたがる蔵王連峰や、福島と山形にまたがる吾妻山など、全国111カ所ある活火山のいずれが噴火してもおかしくない状況だという。実際、吾妻山は今月9日に噴火警戒レベルが2に引き上げられている。

「心配なのはこれから夏に向かい、行楽シーズンを迎えることです。先月は群馬県が草津町と長野県を結ぶ志賀草津道路の全面開通を認めたことに抗議して、『草津白根山防災会議協議会』の野上健治委員(東工大教授)が辞任しました。万一の危険に備えて、行政は慎重な安全対策を講じなければなりません」(島村英紀氏)

 野上氏は辞任に際して「道路直下で噴火が起こる恐れも否定できない」と警告を発した。

 行政が甘い見通しを立てようと、活火山での行楽が危険と背中合わせであることを忘れてはならない。

以下ソース
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/254273

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