部屋の片隅で静かに佇んでいる観葉植物だが、最新の学説によれば植物は豊かな感情を持ち、我々にはわからない方法でコミュニケーションを図っているという。実は植物には知性や感覚はない、という研究があるという一方で、植物が抱く感情は20もあるという研究もある。今回は後者の研究を紹介する。

 我々人類が地球の“主役”なのだとすれば、動物たちは名脇役で、さしずめ植物は舞台背景といったところだろうか。

 しかしそうした世界観は我々人間が勝手に抱いていることなのかもしれない。植物こそがこの地上の“主役”であり、お互いに協力し合いながら地球上で繁栄しているのだと考えてみれば、興味深い思考の“パラダイムチェンジ”になるだろう。

 ジッっと静かに路傍に佇む草木が実は周囲を把握し、何かを考え、植物同士でコミュニケーションを図っているなどとは、多くはゆめゆめ考えてみたこともないはずだ。だが、部屋の脇に置かれた観葉植物を見て、しゃべり出しこそしないものの、これらの草木もまた何かを感じ、考えているのではないかと考えた人がいる。

 意外なことにその人物とは元CIAの技術者で、ウソ発見器(ポリグラフ)の専門家であったクリーヴ・バクスター氏だ。

 バクスター氏はウソ発見の診断で用いられる検流計(galvanometer)を観葉植物に接続し、植物のさまざまな電気的活動がその近くにいる人間の考えに対応しているように見えることを発見した。つまりそばにいる人間がポジティブな気持ちでいる時には植物もポジティブな電気的反応を示し、ネガティブな気分の時はネガティブな電気的反応を示すのだ。

 1968年にバクスター氏の研究チ―ムが行った実験では、検流計を装着した植物にある人物がほかの植物を踏みつけて“殺す”シーンを見せたのだが、この“殺人者”が近くに来ると、植物の電気的活動が急に高まることが判明した。つまりこの植物には“殺人者”がわかっているのだ。

 バクスター氏の研究はその後しばらくは広がりを見せなかったのだが、ニューヨーク植物園の研究者であるエリック・ブレナー氏をはじめとする国際的な合同研究チームが2006年に「Trends Plant Science」で発表した研究では、「植物神経生物学(plant neurobiology)」という研究分野が提案され、植物が環境から得た情報をどのように処理して最適に発達させ、繁栄させ、再現しているのかを探求している。

 研究チームによれば、植物同士がシグナル伝達、コミュニケーションおよび応答システムによって統合されていることを指摘している。具体的には植物は電気信号を利用して、動物のニューロンに類似した化学物質を生成し、他の植物に応答できるという。これにより、植物が知能を示し、現在および将来の行動の両方に対して環境に反応していることを示唆している。

 そして植物は進化し、嗅覚、味覚、視覚、触覚、聴覚などの人間のような能力を含む15〜20の異なる感覚を持つようになったという。さらに我々の概念とは異なる“脳”さえ持っているということだ。

 イタリア・フィレンツェの植物神経生物学の国際研究所を運営しているステファノ・マンクーゾ氏は、植物は我々とはまったく異なる方法で考え、ネットワークによる“分散インテリジェンス”を活用していると主張している。

 彼らは環境から情報を収集し、生物全体にとって良い方法で反応するという。また彼らは3000の化学物質を駆使してお互いにコミュニケーションを図っているということだ。

続く

以下ソース
https://tocana.jp/2019/09/post_111504_entry.html

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