添削料金は100円〜3000円くらい。女の子の心を鷲掴みするプロフィールに直してくれるんだって。
つーことはさ、わたしがマッチングアプリで「おっ」と思うプロフィールも、実はプロが考えたものってことも考えられるよね。
まあ出会い系サイトのプロフ添削のプロって何だよ、って話なんだけどさ。
そんな『女子ウケプロフィール』をみんながやっている中、あえて逆走している男を発見しました。
『頭のよくない女はお断りです笑』
彼の名前はK氏。36歳。プロフィールには『脛の毛は濃いのに頭髪が薄くなってきたのが悩みです。若い頃から頭を使いすぎてきたからはげちゃったのかな笑』と書いてありました。
プロフィール写真には目を両手で隠したK氏が写っていました。頭を使いすぎちゃったって、『丸太に頭こすりつけ続けて30年』とかならともかく、勉強してて頭がハゲるってある……？ そしたら、大学の先生とか科学者とかみんなハゲてなきゃおかしくない？
とにかく、彼は『自分の頭の良さ』が自慢の様子。頭の良い男性はどんなセックスをするのかしら？ と疑問に思った白雪は彼に『イイネ』してみることにしたのです。
K氏に「セックスしませんか？」というフランクなメッセージを送ったところ、こんなメッセージが返ってきました。
『魔夢子さんは体を合わせるということについてフランクな方なんですね笑。ぼくは食事をしたり、話をしたり、特別な関係になる前に段階を踏んでいきたいタイプです。とはいえ、魔夢子さんもぼくもオトナなので高校生のときのように毎日一緒に帰ったり、図書館で勉強したり……そんな初々しい時間を共有するのは難しいと思います。ぼくも毎日仕事に追われ、寝不足の日々が続いております。そこで提案なのですが、半日デートして距離を縮めた後にホテルに泊まるというのはどうでしょうか。半日のデートプランはぼくが考えますので、魔夢子さんはゆったりと当日を楽しみにしていただければと思います』
真面目か！！！！
この文章を考えている間にも（K氏の理論通りなら）頭を使っちゃってハゲが進行するんじゃないかと心配になっちゃうよ!!
頭を使いたくない白雪は「楽しみです?」とだけメッセージを送りました。
当日。
白雪はK氏と駅で落ち合いました。K氏が「動きやすい服で来てください」というので、紫のロゴTシャツにカーキのロングスカート、スニーカーで出動。駅に着くと、チェックの半そでシャツのボタンを一番上まで留めた男性がスマホを握りしめて立っていたので、「あれだ」とすぐに分かりました。
実際のK氏は実年齢より10歳くらい年上に見えました。頭の形はジェイソンステイサムでしたが、顔は目が細くて、唇が薄い。平安時代だったら美男子と呼ばれていたかな？ という顔。
落ち合うと、K氏はものすごい早口で「２時から始まるので、急ぎましょう！」と言いました。なにが２時から始まるって？
K氏「リアル脱出ゲームの予約をしているので、いきましょう」
リアル脱出ゲーム……？？
動きやすい服を着てこい、というのはリアル脱出ゲームのためだったのかと合点。リアル脱出ゲームってあれだよね？頭を使って謎を解いて時間内に部屋を脱出するゲームだよね？ さすが頭の良さを自負するK氏。得意分野で攻めたのね……？
会場に着くと、６人くらいの男女がすでに集まっていました。２人で挑むのかと思いきや、10人くらいのグループになって解くのだそう。K氏は小声で「みんな若いね」なんて言ってます。たしかにわたしたちが年長っぽい。K氏はこの中で一番自分が頭が良いと思っているのか唇の端を曲げて不敵な笑みを浮かべていました。
続く
以下ソース
https://mess-y.com/archives/71163
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