そもそも、ジョン・タイター率いる『12モンキーズ』とは何者なのだろうか?

『12モンキーズ』は鬼才テリー・ギリアム監督のSF映画である。人類を救うべく未来世界からやって来る男のタイムトラベルがテーマで、1995年に映画公開され、2015年にはテレビドラマ化されている。

 『12モンキーズ』のあらすじはこうだ。
 20世紀末、突如発生した謎のウイルスにより人類の99%が死滅。地上は汚染されたため、21世紀初頭の人類は地下で生活をしていた。ウイルス蔓延の原因を探るべく、科学者グループは服役中の囚人である男を過去世界に送り込む。男は、「12モンキーズ」という謎の集団が人類を滅亡の危機に追い込んだ凶悪ウイルスと関連があることを突き止めるのだが・・・・・・という展開である。

『12モンキーズ』は、映画に登場するように、まさに凶悪ウイルスの象徴といっても良いだろう。ジョン・タイターは「12モンキーズ」を使って今、我々が直面している新型コロナウイルスの危機を警告したかったのだろうか?

 2011年東日本大震災の後ぐらいから、ネット上でタイターが予言したとされる日本地図が出回っているのはご存知だろうか?

https://tocana.jp/wp-content/uploads/2020/03/2003-12monkeys-3.jpg
画像はジョン・タイターが予言したとされる日本地図。真偽のほどは定かではない。

 地図によると、日本列島は3つに分断され、「岡山が新首都=岡京」になると示されている。東北のほぼ全域が立ち入り禁止となっていることから、「東日本大震災に影響されて作られた地図では?」という噂もあった。
 しかし、新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、世界各国が入国禁止や国境を封鎖している現状、そして、小池知事の「首都封鎖(ロックダウン)」発言を鑑みると、この地図は全くの絵空事とは言えなくなってきた。現在、日本における感染者数は北海道が最も多いが、岡山はまだ1人と圧倒的に少ない。感染者がほぼいない安全な地域である岡山に首都移転という可能性もあるだろう。

 帰ってきたジョン・タイターによれば、これから第三次世界大戦が起こり、「ワンワールド政府(新世界秩序)」が成立する。そのために、人類はチップを埋め込まれ完全支配される準備がなされているという。

 ジョン・タイターは、「人類を救う」としているが、具体的にどう救うのかは明示されていない。第三次世界大戦を阻止するのか? それとも埋め込まれたチップを除去してコントロールから開放するためなのか?
 ジョン・タイターが再び現代に帰って来たのは新型コロナウイルスから人類を救うためだと思いたい。

文=白神じゅりこ