0002逢いみての… ★
2020/04/04(土) 23:43:15.01ID:CAP_USER自衛隊のダイヤモンド・プリンセス号に対処した部隊はPCR検査を乗務員と乗客全員に行っています。このデータは徹底して全数検査を行ったときの致命率のデータとして重要です。3711人ものデータを取るオペレーションをやり遂げたことで、この病気の致命率を推し量ることができます。
多くのPCR検査は症状が出てから受けることになっています。すでに軽度以上の症状がある人が母数では致命率が高めとなります。この無症状陽性反応者数の割合を知る重要なデータを得たことも自衛隊の医療チームの功績です。自衛隊の医療チームがとったデータから新型コロナウイルスの怖さを理解して、感染拡大の防止を心がける人が増えてくれればと思います。そして早くワクチンを開発し治療法を見つけたいものです。
人類は病原体に勝たねばなりません。そんな研究にも自衛隊は大きな力となっていることを知っておいてほしいと思います。
海外メディアでは、ICUに入った重篤な症状の患者について報じています。呼吸器の酸素レベルを最大にしても苦しいため、患者が挿管を引き抜こうとする様子が報じられていました。この自衛隊中央病院の医師の論文やダイヤモンド・プリンセス号の全数PCR検査から多くの事実がわかりました。現在、この病気と懸命に戦っていらっしゃる患者さんたちの治療のみならず、今後の新型コロナウイルス対策のための重要な資料となります。こうして自衛隊の医師の研究も大きな成果をあげているのです。
もともと、自衛隊中央病院、防衛医大病院は感染症指定医療機関であり、高度な医療施設(陰圧室)を持っていました。新型コロナウイルス患者の受け入れは当然のことです。しかし、経営面から見ると自衛隊病院はとても特殊です。自衛隊病院に受診した方が窓口で支払う診療費は自衛隊には入らず、すべて国庫に納付されます。自衛隊病院は儲けがない病院なのです。
新型コロナウイルス対処は今のところ全額国が医療費を負担していますが、普段より多くの医薬品や備品、防護服などが必要となります。限られた予算で医薬品や消耗品を買う自衛隊病院の経費の補填はしっかりしていただきたいです。自衛隊病院は安全保障のための要です。本来有事で負傷した自衛隊員のための医療システムであることは忘れてはいけません。
割り振られた予算のなかから自衛隊病院は医薬品や消耗品を計画的に購入します。計画外の医療支援にかかる経費は別枠で補填してほしいものです。そうでないと医薬品や消耗品代が、それでなくとも限られた防衛費をさらに削ることになってしまいます。自衛隊病院も民間のように診療報酬が得られればいいのにと私は夢を見ています。でも、ともかく今は「自衛隊病院に十分な補填をおねがいします」と祈るしかありません。国民のために頑張ってくれているんですから。
<文/小笠原理恵>