蓮舫の高卒発言にしても岡村隆史の風俗嬢発言にしても、
ものごとは「いいほうに取る」「悪いほうにとる」「中間の取りかたをする」
の3つの取りかたがある。
このなかの「いい」か「悪い」かの取りかた「しか」できない奴は、
頭脳がマヌケか、プロレスとしてわざとやっているかどちらか。

岡村隆史の風俗嬢発言は、
「ふだん風俗嬢をしない上玉が期間限定で風俗嬢をやる、それが楽しみ」
というもの。「上玉」がどういう範囲の人なのかは指定していない。
まず風俗嬢だけ劣った・汚い・恥ずかしい・尊厳の無い仕事という前提で批判すると、
風俗嬢差別になってしまうから良くない。
特殊な気遣いとか肉体的にとか「きつい」ところをクローズアップするべき。
「風俗嬢」「肉体労働」「夜勤病棟の介護士」の三大きつい職業を並べて考えよう。

他の仕事をしてた人が、それらで稼げなくなって、お金が足りなくて苦しんだ末、
この三大きつい職業を期間限定でしかたなく選ぶとしよう。
「肉体労働だと腰痛がひどくなるとか、夜勤病棟だと精神がやつれるとか、
 風俗だと男女観がうぶな人はスレて荒れてしまうとか顔バレで社会によってはさらされる」
などさまざまなリスクがある。
だからこれらをやりたくないと思う人は「やりたくない」のである。

もともとキャバ嬢やってて、よりてっとり早威い風俗嬢をやろうということなら、
何らかわいそうでもなんでもない。
もともと地下アイドルとかやってて、戦後最大の不況で生活費がないから風俗嬢をやろうということなら、
リスクを考えると「やりたくない」可能性が高く「かわいそう」なのだ。

戦後最大の不況のためにかわいそうなことをするのを楽しみにする、しかも高額所得者の岡村隆史が、
という意味では、今回の発言は不適当なのだ。それ以上でもそれ以下でも無い。と考える。
(売春業・風俗業という職を地上から消したいと思っている人とは歴史認識が違うので合わない)