女優・伊藤沙莉が、放送批評懇談会が選定する第57回ギャラクシー賞・個人賞を受賞した。これは、アニメ『映像研には手を出すな!』、ドラマ『これは経費で落ちません!』『ペンション・恋は桃色』『全裸監督』、ETV特集『反骨の考古学者ROKUJI』など、多岐にわたる作品での演技・活躍ぶりが評価されてのもの。

 子役出身でキャリアも長く、実績・評価共に申し分ない彼女だが、その目覚ましい活躍の陰で、不運にも割を食ってしまった存在がある。

 4月期放送ドラマで、映画公開も控えている『映像研には手を出すな!』だ。これは、大童澄瞳原作の同名大ヒットコミックを乃木坂46の齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波らの出演によって実写化したもの。

 人気漫画の実写化は、とかく叩かれがちで、それも主演がアイドルとなると、ほぼ間違いなく「悲報」といわれる事態が起こる。

 今回も、乃木坂46のメンバーという「カースト上位」感を漂わせる者たちが、アニメーション制作を志す “陰キャ&オタク&変わり者女子高生3人”を 演じるという矛盾により、原作ファンの間で大いに不安視されていた。

 しかし、実際にドラマが始まってみると、映画化がおそらく同時に進んでいたこともあり、深夜ドラマと思えないCGやセットの手間・予算のかけ方に、驚きの声も多数あった。とはいえ、肝心のアニメ制作の描写は圧倒的に少なく、熱量もあまり感じられず、ほかの部のいわゆる「モブキャラ」ばかりを多数登場させることには「不必要なほか の生徒の話に時間を割かれて、アニメ制作の話や世界観が全然伝わらない!! 何を表現したいのか?」といった批判が少なくない。

 さらに多いのは、アニメ好きで想像力豊かな「浅草みどり」を演じる齋藤飛鳥に対する失望の声である。SNSやネット掲示板には、以下のようなコメントが多数見られる。

「浅草氏の訛り方が標準語寄りなのが気になるな」
「アニメ見てたこともあってドラマでは声のトーンや喋り方も再現してほしかった。齋藤飛鳥の声も話し方も聞くに耐えない…何を言っているのかわからない。感動出来ない」

 こうした反応について、原作・アニメファンでドラマウォッチャーでもあるテレビ誌記者は言う。

「メイン3人の中で、“カリスマ読者モデル”の水崎さんは乃木坂メンバーの誰でもいいと思うのですが、アニメオタクで陰キャ、人見知りの浅草氏と、金もうけに異常な執着を見せる“プロデューサー”金森に関しては、アイドル以外で見たいと思う人が多かったはず。梅澤美波さんのテンション高めの演技は、金森とはちょっとイメージが違いますが、齋藤飛鳥さんは原作の動きを意識しているように見え、熱演ぶりがうかがえました。ただ、気になるのは、いわゆる“オタクしゃべり”の解釈に、どうしても違和感があったことです」

 確かに、齋藤の普段のしゃべりは「毒舌」で低体温な印象があるが、なぜか『映像研〜』浅草氏のときには、甘ったるい高い早口になっている。「オタク=高音の早口」というイメージがおそらくあるのだろう。

しかし、これは「非オタクが、オタクのことを上から見ている偏見のようなイメージ」と前出の記者は言う。

「浅草氏は超絶人見知りで、自身の心を守るために『〜なのじゃ』『〜じゃよ』『〜なのかね?』などといった奇妙な語尾をつけて、どこか他人事の伝聞のように距離をもって客観的にしゃべるのが特徴です。それでいて、自分の好きなもののこと、想像の世界の話になると、言葉にみるみる熱がこもり、加速し、主観的しゃべりに変わっていく。文字で読むと、その不思議な口調はイメージしづらいところもあるのですが、アニメで聞いて初めて『これだ!』と膝を打つ思いだった人は多いはず。

続く

以下ソース
https://www.cyzo.com/2020/06/post_242885_entry.html

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