群馬県と長野県の県境に位置する浅間山で、山体の浅い部分を震源とする火山性地震が増加している。専門家は、日本列島で活火山の噴火リスクは増していると指摘。江戸中期以来、約300年間噴火していない富士山も、南海トラフ巨大地震との連動する形で「スタンバイ」の状態だという。



 気象庁によると、浅間山の20日の火山性地震は38回で、21日午前も続いた。20日には、2019年9月以来となる火山性微動が2回発生した。

 噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)のまま継続するが、火口から500メートルの範囲に影響を及ぼす小規模な噴火が起きる可能性があるほか、突発的な火山灰噴出や火山ガスなどにも注意が必要だという。

 04年の浅間山の噴火では、首都圏では東京をはじめ、千葉県勝浦市でも降灰が確認された。直近でも昨年8月にも噴火している。

 京都大学大学院人間・環境学研究科の鎌田浩毅教授(火山学)は、「浅間山では火山性微動や噴火はかなり頻繁に起きており、地震が続いたり振幅が大きくなれば、噴火警戒レベル3(入山規制)になるかもしれない。過去の大噴火では江戸の街まで泥流が流れたこともある」と語る。

 要注意なのは浅間山だけではない。11年の東日本大震災以降、一部の活火山でリスクが高まっていると鎌田氏は指摘する。

 「東日本大震災により、1000年ぶりに『大地変動の時代』となった。地盤にストレスがかかる状態が30年以上続くといわれ、マグマだまりが不安定になっている。111ある活火山のうち、浅間山も含めて富士山や箱根山、草津白根山など2割の山で『噴火スタンバイ』の状態だといえる」

 とりわけ注意すべきなのが富士山だ。江戸中期の1707年10月に南海トラフ沿いの地域を震源とする宝永の大地震が発生。49日後の同年12月に宝永の大噴火が発生するなど、南海トラフ地震との関連が高いといわれる。

 今回も「30年以内の発生確率が70〜80%」とされる南海トラフ巨大地震が噴火の引き金となる可能性があり、300年前と同じ大きいリスクを伴っているというのだ。

 「富士山が300年も溜め込んだマグマだまりを南海トラフ地震が激しく揺らし、3週間から1カ月程度で大噴火する可能性がある」と鎌田氏。

 「富士山は宝永大噴火の前は約200年休んでいたが、現状は約300年休んでおり、徐々にたまったマグマが単純計算では5割増になっている。もし大噴火を起こせば、火山灰は偏西風に乗って首都圏まで飛び、コンピューターや交通、ライフラインも止まり、約2兆5000億円もの被害が出る可能性がある」(鎌田氏)と予測した。

以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200623/dom2006230008-n1.html

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