0001逢いみての… ★
2020/08/07(金) 00:00:47.21ID:CAP_USER命を守る行動をとりながら経済崩壊、生活崩壊をぎりぎり回避しようというディフェンス中心の現下であるからして、余暇産業のひとつであり、３密を前提とした臨場感が売りのスポーツ興行は大打撃を受けている。
米調査会社「Ｔｗｏ Ｃｉｒｃｌｅｓ」は今年の世界のスポーツ興行の売上はマイナス４７％、つまりほぼ半減になると予想した。この４月の調査報告は日を追うごとに具体性を帯びている。
たとえば、ＭＬＢは選手会との年俸削減交渉の過程で、無観客で試合開催をした場合、１試合ごとに６４万ドル（約６８００万円）の損失が発生し、シーズントータルでは４０億ドル（約４２３７億円）の赤字となると表明。開幕を断念する選択肢をも示唆した。
またＡＰ電によれば、欧州５５カ国のプロサッカーリーグが、今シーズンから来シーズンにかけて４５億ドル（約４７６８億円）を失うことになるのだという。
日本においても、関西大学の宮本勝浩名誉教授が、プロスポーツ界の経済的損失が１２７２億円に上ると試算しているほか、サッカーくじの販売減により、そこからの助成金に頼る多くの競技団体の財政が更に悪化することが予想されている。
そんな壊滅的なスポーツ興行のなかにあって、ＪＲＡが異彩を放っている。コロナ禍に伴い、無観客での開催を余儀なくはされたものの、ダービーの売上は昨対比９２・３３％。上半期のフィナーレ宝塚記念は前年を４・８％上回る２０４億円を売り上げ、今年度上半期の売上は昨年を１・５％上回る結果となった。
競馬はギャンブルだが、競馬場での熱気と興奮が興行の大きな要素を占めるライブ・エンターテインメントでもある。ダービーや有馬記念などの大きなレースともなれば、１０万を超える観衆が競馬場に集う。あの熱気に煽られて、ついつい予算以上に買い増ししてしまった経験のある御仁も多いのではないか。わたしもそのひとりだが。
そんなこと言ったって、競馬はやっぱりギャンブルであり、野球やサッカーなどのスポーツと同列に語ることはできない。そこには明確な一線があるのだという考えは、日本においては主流派かもしれない。
だが、実は世界では、賭け（ベッティング）の対象か否かの境界は融解しており、それどころかベッティングはスポーツビジネスの保守本流、中核産業となっている。それはスポーツ・ベッティングがサイバー空間の申し子として、国連犯罪防止刑事司法会議によれば全世界で３３０兆円（日本のＧＤＰの６０％！）という桁違いの市場規模に成長しているという素地あってのことだが、決定的だったのが、２０１８年にアメリカで解禁されたことである。
こうして日本以外のすべての先進国で解禁となったところに、コロナ禍に襲われ集客を前提としたビジネスがすべて凍結となったいまや、スポーツ・ベッティングはスポーツ産業にとって唯一の希望の星となっている。
日本は海洋という要塞に守られ、よきにつけ悪しきにつけ独自の社会構造、常識を築き上げてきた。だが、サイバー空間というボーダーレスな世界が日常に根をおろしているなか、この世界の潮流に対して乗るか反るかの判断を早晩、迫られることになるだろう。少なくとも、知らぬ存ぜぬというわけにはいかない。
以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/spo/news/200806/spn2008060001-n1.html
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