伊勢谷のツイッターを遡ると12年、「大麻で人生を壊してほしくない」と言った人に対し、「大麻で人生崩壊するのは難しいと思うけどな。それならお酒の方が簡単だ」と投稿、さらにアメリカの大麻使用ドキュメンタリー映画「スーパー・ハイ・ミー」を持ち出し「ご覧になりました? 馬鹿ウケでした!」と返し、真面目に大麻の悪影響を話す人を茶化すようなツイートをしていた。これまた一部の大麻賛美派が大興奮、伊勢谷のツイートをそのまま何度も繰り返し紹介しては大麻の正当化に使ってきたのである。

 4年前、大麻容認派と見られる活動家が参院選に出たときも、勝手に一部で「伊勢谷さんに応援演説を」との待望論もあったほどで、こうなると実際に選挙で大麻解禁を訴えた高樹との電撃合流がいやでも期待されてしまう。SNSで「大麻は野菜だ」を標榜する大麻愛好家の農家Sさんも、「大麻解禁党を作って高樹さんが党首、伊勢谷さんが幹事長に」との案を書いている。

「2人の呼びかけで大麻で不当に逮捕された芸能人が集結すれば、目立ちたいだけのN国(NHKから国民を守る党)なんかよりずっと本気の革命政党ができるんです。いきなり国政は無理でも高樹さん拠点の沖縄あたりから攻めていけば市議、県議ぐらいはいけるはず。まずは沖縄だけでも大麻使用可の特区を作る運動を起こしたい」

 すでに伊勢谷が警察の供述で「大麻についての認識は、日本では法に触れることは理解しています」と意味深な発言をしたことで、ネット上では大麻賛否の議論が勃発中。刑事裁判を待たずに伊勢谷にはバッシングのみならず、支持者も急増中のようだ。大麻解禁党(T国党)の誕生ももうすぐか。

文=ジャーナリスト・片岡亮