今日も世界のどこかでミステリーが起きている。それは誰のところにやってくるのかわからないが、その原因は意外なものであったりする。

 イギリス、ウェールズにある小さな村で、1年半ほど前から朝になるとなぜかインターネットに接続できなくなるという怪現象が発生していた。

 ついに明らかになったその犯人は、なんと1台の古いテレビだったそうだ。

 事件の舞台となった400人が暮らすアバホーサン村では、毎朝7時になるときまってDSL方式のネット接続に不具合が生じていた。

 この症状は1年半も続いており、もちろん不具合に対処するためにカスタマーサービスも呼ばれていたが、一向に原因は特定されず。村人の不満は募るばかりだった。

 通信事業者オープンリーチ社から依頼を受けた技術者マイケル・ジョーンズ氏はこれに粘り強く対応した。

 コロナ禍によるロックダウンの最中、何か月もかけて原因の特定を試み、村やその周辺のケーブルを交換するという大規模な工事すら行った。

 それでも状況が改善することはなかった――。

 そこで最後の手段として、何らかの電磁気的な干渉がないかどうか確かめるために、スペクトル分析器で調査が行われることになった。

 それは家電製品から放出される電気的干渉によってブロードバンド接続に不具合が生じる、「単一高レベル・インパルスノイズ(SHINE)」と呼ばれる現象だ。

 ジョーンズ氏らは分析器を携え、朝6時から土砂降りの村の中を怪しいノイズがないかどうか歩き回った。すると朝7時ぴったりにそれは起きた!

  村全体で大きな電気的干渉が検出されたのだ。

 どうやらそのノイズの発生源は、村内のとある家であるらしかった。そして明らかになったのは、朝7時にその家の住人が古いブラウン管のテレビをつけると、それによって村全体のネットがダウンするということだ。

 その住人に事情を話すと、今後問題のテレビを使用しないことにすぐ同意してくれたという。すると村の接続障害はピタッとおさまった。

 たった1台のテレビが村全体に影響してしまうとは解せない話だが、そもそもDSL回線はブラウン管からの電磁気干渉に非常に弱いのだそうだ。

 一方、光ファイバーなら電気信号の代わりに光でデータ送信を行うので、そのような干渉を受けない。アバホーサン村には、年内にも光ファイバーが導入される予定であるそうだ。

 こうして1年半をかけ、村全体を巻き込んだミステリーの全貌が明らかとなったのだ。

 今回は技術者が根気強く原因究明にあたってくれたからよかったけど、この世には多くの未解決ミステリーが存在する。もしかしたらそれも意外なものが原因だったりするかもしれない。

 あなたの近くでおきているそのミステリー、蓋を開けてみれば案外「な〜んだ!」ってものだったりするかもよ?

以下ソース
http://karapaia.com/archives/52294949.html

★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/