戸叶和男【日本奇習紀行 北日本】

 今年もゲリラ豪雨や台風が日本各地を襲い、甚大な被害をもたらしたが、こうした“嵐の日”にちなんだなんとも奇妙な習慣が、かつて北日本のとある地域で行われていたという。

「まぁ、嵐って言えば、誰しも穏やかじゃないと思うけど、このあたりじゃちょっとばかり事情が違っていてね」

 かつて北日本のとある地域で、台風のたびに行われてきたという奇妙な行為についてそう語り始めたのは、当地で生まれ育ち、現在も長男らと共に近海漁を続けている藤川芳雄さん(仮名・81)。藤川さんの話によると、その昔、当地の男女たちは、台風などの嵐が来ると、“無礼講”的なニュアンスで、夜這い夜這われといった淫らなひとときを過ごすことが習慣化していたのだという。

「私なんかもそうだけど、嵐になると海に出られんもんだから、何もすることがなくてね。だから憂さ晴らしを兼ねて、よそのオンナとナニしてたというわけ」

 藤川さんをはじめ、村人の大半が漁業で生計を立てていた当地では、嵐になると仕事にならないため、誰もが自宅で手持ち無沙汰な時間を過ごすことを余儀なくされていたという。要はそうしたなかで、ある種の暇つぶしと憂さ晴らしを兼ねて、夜這いが行われていたというわけだ。

「嵐が来始めたら道具の片付けやら船の始末やらをしてさ、夜になるのを待つの。そんで夜になったら隣近所の奥さんや若い娘のとこへと出かけていくというわけよ」

 “嵐が来る”となることで、子供や高齢者が早く床につくなか、多くの男女たちが身仕度を整えて、“秘密の楽しみ”に備え、やがて風雨が激しくなった頃合を見計らって、お目当ての女性が暮らす家を、男性たちが訪れていたという当地。彼らは夜が白みかける頃まで濃密な情事を堪能するというが、どんなに激しいプレイとなっても、その嬌声は風雨の音でかき消されるため、実に好都合だというわけだ。

「昔からこのあたりは雪は多いけど、台風みたいなのはあまりなくてね。(年間を通して)ひどい嵐は数えるほどだよ。だからこそ、“たまのお楽しみ”としてね、あんなおかしな風習があったんじゃないかね」

 当地でこのような習慣が生まれた経緯について、そう推測する藤川さん。やはりいつの時代もどこの地域でも、手持ち無沙汰な“おうち時間”に際しては、それぞれが思い思いの工夫で、少しでも有意義なものにしようと試みるものなのかもしれない。

文・取材=戸叶和男

以下ソース
https://tocana.jp/2020/11/post_184174_entry.html

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