【薬理凶室の怪人で医師免許持ちの超天才・亜留間次郎の世界征服のための科学】

 世の中には精液にアレルギーを起こす人間が一定数います。

 アレルゲンはキンタマで作られる精子ではなく前立腺で作られる前立腺特異抗原です。精液にドロッとした粘性があるのは、この前立腺特異抗原の働きによるものだと言われます。いわゆる精液の増粘剤です。

 精液アレルギーは後天的に発症することが多く、中には性交どころか出産経験もあるのに、出産後の性行為で精液アレルギーのショック症状を起こした女性もいます。

 症状としては、性行為直後にアソコが痒くなったり炎症を起こして腫れ上がったりして全身にじんましが出たり、症状が重い場合はアナフィラキシーショックを起こして呼吸困難に至る場合もあります。

 アレルギーには、特定の物質に対して直接的に起こす場合と、間接的にアレルギーになるものがあります。

 人体が特定のタンパク質を異物と認識すると、血液中のIgE抗体(免疫グロブリンE)と呼ばれる物が過剰反応してアレルギーが出ます。このIgE抗体はタンパク質の一部の形を見て反応するのですが、その一部が全く関係のないタンパク質にも含まれていることがあります。

 この、IgE抗体が過剰反応してアレルギーを起こす共通部分を、交差反応性炭水化物決定因子(CCD、Cross reactive Carbohydrate Determinants)と言います。

 文書全体を読まずに、含まれている単語一つだけを見てアレルギーを起こして暴れだす人間と同じことをする抗体だと思っていただければ、大体あっています。

 交差反応は、異なる種の無関係なタンパク質の中に同じ交差反応性炭水化物決定因子が含まれていると引き起こされます。

 有名なのがラテックスアレルギー、いわゆるゴムアレルギーを持つ人はメロン、桃、栗、バナナ、キウイなどの果物を食べてもアレルギー反応を起こすことがあります。植物の分類も性質も全く共通点が無いのに、偶然にもゴムと同じ交差反応性炭水化物決定因子を持っている果物を食べるとアレルギーを発症します。

 そして、アレルギーは何かのアレルゲンに暴露すると発症することがよくあります。

 こうなると、ゴムとメロンのどっちに先に暴露してアレルギーになったのか全く分からないのですが、すでに性行為の経験がある精液アレルギーの場合は、妊娠後に何か他の物に暴露して発症したアレルギーとの交差反応である可能性が高くなります。

 なぜか人間の精液と犬の上皮には、同じ交差反応性炭水化物決定因子である「Can f 5」が含まれていて、犬アレルギーの人の76%がCan f 5をアレルゲンとしています。

 女性は妊娠すると体の免疫反応に大きな変化が起きるため、妊娠前は無かったアレルギーが妊娠中や出産後に起きることがあります。

 長年犬を飼っていたのに、妊娠したら犬アレルギーになった事例もあり、犬に触れて犬の微小な皮膚や毛などを吸い込んだことが原因で犬アレルギーを発症すると、同時に精液アレルギーにもなる謎の作用機序があることが判明しています。

 つまり、後天的な精液アレルギーは、精液にもアレルギー反応を起こす犬アレルギーである可能性が高いのです。

続く

以下ソース
https://tocana.jp/2021/03/post_202515_entry.html

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