佳代さんの勢いに押されるように、Aさんは小室さんに水を向けることをやめ、その日の会話は終わった。

「女が1人で生きていくのは大変」という言葉は、嘘偽りなく、佳代さんの半生の苦労を物語っている。小室家を知る人物の話。

「佳代さんはよく、夫を亡くして子供と2人で生きることのつらさを語っていました。経済的な大変さ、父親がいない子供の不憫さ、さらに高齢の実父の生活の面倒も見なければならないと嘆いていた。そんな境遇でも、圭さんには絵画やバイオリンを習わせ、学費の高額なインターナショナルスクールの中学高校にも通わせて立派に育てたという自負も、彼女の言葉の端々から感じました」

 眞子さまも佳代さんのそうした話を、繰り返し聞かれたのではないだろうか。

「眞子さまは、佳代さんに対して憧れにも似た感情を抱かれているように感じます。それは、“苦境にありながら女手一つで人生を切り開いた”という佳代さんの言葉に、感銘を受けられたからではないでしょうか。

 ご自分が小室さんと婚約されることで佳代さんについてさまざまなことが明らかになりました。その事実に心苦しさを感じられ、なんとか佳代さんを支えたい、力になりたいとお思いなのでしょう。眞子さまは皇族であるというよりも、もう小室家の一員であるという意識の方がお強い、という印象を持つ関係者は少なくない」(皇室関係者)

 佳代さんを支えたい──そんなお気持ちで眞子さまは、金銭トラブルへの小室家の対応を主導されたのではないか。

 小室さんの文書発表翌日、秋篠宮家の最側近である皇嗣職大夫は会見で、解決金は支払わないという小室家の基本方針について「眞子さまのご意向が大きかった」と話した。さらに、《今回発表された文書を読まれて、いろいろな経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃればありがたい》という眞子さまのコメントも伝えた。

「本来、一般人同士の金銭トラブルとは距離を置くべきお立場にある眞子さまが、小室家と一緒にAさんを追い込んだという格好です。眞子さまは小室さんの文書にかかわられただけでなく、当初から対応を主導された。そうなっては、皇族方を徹底してお支えする立場の宮内庁幹部は、何も意見できないでしょう」(皇室ジャーナリスト)

 眞子さまと佳代さんは密に話し合い、対応の方針を固めたのだろう。

「いくら疑問の声が上がっても、小室さんと佳代さんはAさんに返金はしない姿勢を貫いてきました。しかし、その背景に“内親王の眞子さまが味方についているのだから、私たちに非はない”という考えがあったのであれば、その強硬な姿勢にもうなずけます」(前出・皇室関係者)

 眞子さまの“関与”を、側近はなぜ明かしたのか。ある宮内庁関係者は次のように言う。

「眞子さまご本人の要請だったことは間違いないでしょう。そもそも、眞子さまの内心に触れる内容を、大夫の一存で発言できるわけがない」

 そうした眞子さまの原動力は、“小室さん親子は私を利用していない”と、2人をかばうお気持ちだろう。

「小室さん親子についてさまざまなことが報じられる中で、“眞子さまは、小室家に利用されている”といった批判がありました。ですが、眞子さまはそうした批判を払拭するために、“ご自身が小室家の金銭トラブル解決に向けて積極的にかかわってきたこと”を示されたのだと感じます」(前出・宮内庁関係者)

 秋篠宮ご夫妻は親の立場として、どうご覧になったのか。

「今回の文書は、眞子さまの関与だけでなく、同時に“眞子さまと小室家の距離の近さ”も露呈させました。婚約延期後、実の両親であるご夫妻と眞子さまはコミュニケーション不足が取り沙汰されています。一方で“よその家”である小室家とは親密なコミュニケーションを取っておられたのですから、ご夫妻のショックは計り知れません。実のご両親よりも、“佳代さんの背中”を追っていらっしゃるようにも見えるのです」(別の宮内庁関係者)