トランスジェンダーにとって大きな勝利となる決定が、先月26日に最高裁で下され大きな話題となっています。

 バージニア州のギャビン・グリムさんは女性として生まれましたが、高校1年の時、自分が自覚する男性として名前を変え、ホルモン治療を始めました。ところがその後学校から「生まれ持った性のトイレに入るように」と言い渡されたため、2015年、地元の教育委員会を訴えました。

 連邦下級裁判所では「学校は生徒に対し自分が自覚する性のトイレに入るのを許可すべき」という判決が下され、最高裁に上告されたのですが、最高裁がそれを退けたために下級裁判所での決定が最終判断となりました。つまりギャビンさんが勝ったことになります。

 ギャビンさんを弁護するACLU(米自由人権協会)の弁護士は「自分が男と自覚するギャビンさんに女子トイレやユニセックストイレを強制することは、他の生徒と区別し目立たせるだけでなく、自分が自覚する性のトイレを使えない不適合者というトラウマを与える」と、トイレ使用の制限によりトランスジェンダーの生徒を差別するのは連邦法違反であると強調しました。

 トランスジェンダーが生まれ持った性か、自覚する性どちらのトイレに入るべきかで、アメリカでは長年論争が続いています。民主党のオバマ大統領は2016年、全米の公立学校と大学に対し「生徒が自覚する性のトイレを使わせるべき」というガイドラインを出しました。

 しかし、強制力はないものの、テキサスなど保守共和党州は一斉に反発。続く共和党トランプ大統領はこのガイドラインを全面撤回し、トイレ使用に関する判断は各自治体に委ねるという立場を表明しました。民主・共和それぞれの政権の立場や判断の違いにより、トランスジェンダーのトイレ問題は政治的な色合いを帯びる形になっていたのです。

 今回、生徒の立場に立った判決が認められたことは、すべての人に平等の権利をという公民権の実現に一歩近づくものとして歓迎される一方、微妙な性の問題をどう扱うかの難しさも改めて浮き彫りになる形となりました。

以下ソース
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/276455

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