0001逢いみての… ★
2021/09/29(水) 23:32:19.03ID:CAP_USER総裁選が決した。いったい、その裏で何が起きていたのか? 揺れ動いた日本の政局を、日本近現代史の専門家である憲政史家・倉山満氏が解説していきます(以下、倉山満氏による寄稿)。
自民党総裁選が終わりました。果たして、「1回目で岸田1位もありうる」と言っていた人、何人いるのでしょう。
私は言っていましたよ(笑)。(9月25日「倉山塾メルマガ」にて)
今回の総裁選、ネットの素人さんは高市、テレビしか見ない一般人は河野、そして政治を知るプロは岸田、と言われていました。
確かに今回の総裁選は蓋を開けてみるまで何が起きるかわからなかったので、非常にスリリングでしたが、これまでの経験則が通じない意表の展開だからこそ、基本を忠実におさえていた人が信頼できる言論をしていた、という結果になりました。
ということで、総裁選で何が起きていたかを解説。
事の発端は、衆議院の任期満了が近づき、「菅総理では戦えない!」との空気が広がったこと。特に、選挙に弱い自民党の若手衆議院議員には死活問題。
派閥の長老たちは「そうは言っても、コロナは誰がやっても同じだろ!」と若手に反発する状態。その長老たちも、安倍前首相&麻生財務大臣vs.二階幹事長の構図で、主導権争いを繰り広げ、こうした動きを収拾できずに菅首相は退陣に追い込まれました。
さて、勢力図。
・細田派(実質的な領袖は安倍晋三)97人
・麻生派54人
・旧竹下派51人(ただし、参議院23人は結束が固い)
・二階派48人
・岸田派47人
・菅派約30人(表向きは存在しないので実数不明)
・石破派16人
・石原派10人(実質的な領袖は森山裕)
・その他29人
合計382人
この人たちが派閥抗争を繰り広げる。ただ、総裁選はここでだけ多数になっても意味はなく、全国100万人の自民党員から支持を得られるか。その人たちの票を382票で割り振ります。
合計764票
自民党の派閥は「親分を総理大臣にするために集まった国会議員の集団」です。その代わり親分は子分を国会議員に当選させます。
普段は「親分がコイツに投票しろ!」と言えば従うのですが、総選挙の前は違う。勝てない総裁(総理大臣でもある)にして、自分が落選したら国会議員でいられない。だから、今回は派閥の意向に従わない若手が多発しました。
その動きの中心が細田派の福田達夫。
結果、領袖が総裁選に出た岸田派以外は自主投票になりました。
そして出馬したのが、発信力ゼロだけど議員の人望は厚い岸田さんと、発信力抜群だけど議員の人望ゼロの河野太郎さん。野田聖子さんは「参加することに意義がある」だけど、高市早苗さんは複雑。
普通に考えて、河野対岸田の一騎打ちです。しかし下馬評では、河野さんは党員票の6割、控えめに言って55%くらいは取ると思われていました。この場合、議員票の40〜45%を獲れば当選。
そこで、高市さんを出馬させて1回の総選挙で決着がつかないように持ち込もうと考えたのが安倍さん、と言われています。
つまり、1回目の投票で
党員票:1位河野、2位岸田、3位高市
議員票:1位岸田、2位河野、3位高市
合計 :1位河野、2位岸田、3位高市
になれば「決選では2位3位連合で岸田逆転」という作戦でした。
しかし、そんなこと考えるなら、最初から岸田さんなり高市さんを派閥の大連合で応援すれば1回の投票で河野さんに勝てたと思うけど、やらなかった。
構図としては
河野=麻生派他各派の若手の他、菅、二階、森山、石破
岸田=岸田に加え、細田・麻生・竹下各派のベテラン
高市=各派の「心は安倍派」の人たち
ここで難しい戦いを強いられたのが河野さん。
改革派のイメージだから党員に人気があるけど、それをやると議員の支援が得られなくなる。どっちかを立てればどっちかが逃げる。
一方で岸田さんは、派閥の支援を増やしつつ、露出を増やせば党員票は増える。
総裁選をやればやるほど河野さんは失速、岸田さんが伸びた。
続く
以下ソース
https://nikkan-spa.jp/1783434
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