0001逢いみての… ★
2021/10/07(木) 23:47:48.74ID:CAP_USER「もともとベトナムは歴史的経緯や領土問題から、庶民の対中国感情がかなり悪いんです。だから技能実習などでベトナム人と中国人を一緒にしないようにするのは半ば常識になっているほど」――こう話すのは来日ベトナム人の技能実習を支援するNPO団体の女性Nさん。ベトナムに5年間住んだ経験があり、来日ベトナム人に日本語やマナーを教え、長い間、受け入れ企業との橋渡しをしてきた人物だ。
「残念ながら、実習生で日本に来たベトナム人が、もとから日本にいるマフィアに誘われて職場から抜け出してメンバーになってしまう例が後を絶ちません。ベトナム系マフィアが中国人マフィアの縄張りを奪っているとも聞いています。少し前、ある県で中国人男性が亡くなるひき逃げ事件がありました。加害者はいまも捕まっていないんですが、亡くなったのは中国マフィアの幹部です。事故に見せかけてベトナム人マフィアが計画的に殺した可能性があるそうです」
これまで中国人マフィアが仕切っていた裏社会エリアを、今、次々にベトナム人が仕切るようになっているのだ。ある中国系マフィアはこの4月、拠点だった北関東の事務所を畳んで母国に撤退した。日本の暴力団が警視庁に追放され、その後継ともなった中国人だが、勢力図に変化が起きている。では、その原因は何か。皮肉にも技能実習制度だとNさんは語る。
「中国とベトナムで違うのはマフィアのメンバー集めが圧倒的にベトナム人の方が上手いこと」――以前、来日する外国人の半数以上が留学生だった。近年は日本留学が不人気傾向にあり減少、逆に技能実習生が増加し、この5年で4倍となっている。皮肉にも、この増加率が不法滞在者数の伸びと重なっている。「実習生の数も以前は中国が1位でしたが、いまはベトナム人が4割ぐらいを締めて1位。だから、そこを抜け出してマフィアになる人数も増えています」とNさん。
近年の日本では低賃金労働を外国人が担わせている。安い弁当や食品、雑貨などが市場にあるのも彼らのおかげだ。しかし、技能実習生で来日したベトナム人への待遇は苛烈にして残酷なものだ。結果、同胞に誘われるままマフィアになるパターンが増加している。
事実、実習生が日本行き仲介を願う際、ブローカーに法外な手数料を借金させられることもある。結果、日本に来ても奴隷労働で働かされ、借金も返せず八方塞がりになる。外国人労働者の受け入れ監督機関もろくに役目を果たしていない。不当仲介はもちろん、職場で虐待、セクハラ、重労働、給料未払いが横行している。ネパール人等、就労を目指して来日する外国人に同様の問題がある。入管管理局における亡命希望者への扱いを見れば、日本政府の外国人への冷遇は火を見るより明らかである。
テレビ番組などでも取り上げられたが、事実として実習生に「日本人との接触禁止」「職場周辺以外の外出禁止」「スマホを取り上げる」といった人権無視のルールを強いた日本企業もある。Nさんに言わせれば、「そうなると、マフィアに入った方がよほど楽に暮らせると考える人が出てくるんです。このまま放置すれば日本の裏社会を悪いベトナム人が支配して、善良なベトナムまで悪人扱いを受けてしまうので怖いなと思います」
しかし、少子高齢化・人口減少による日本の労働力不足は深刻である。外国人労働者数は毎年増加して昨年170万人を突破した。来日ベトナム人の労働力は、いまや必要不可欠な経済の下支えである。彼らの受け入れ環境の悪さを放置すれば、マフィアが勢力拡大し、国内の治安が悪化していくだろう。このままでは、あまりに愚かで誰も得しない話になる。ベトナム人による犯罪増加は静かに外国人労働者の実態を訴えている。
(ジャーナリスト・片岡亮)
以下ソース
https://tocana.jp/2021/10/post_222421_entry.html