発端はアメリカ北東部、メイン州で5月に起きた車上荒らし事件などで、容疑者として逮捕された男の保釈金だ。支払った100ドル紙幣がニセ札だったと発覚したのである。当然、容疑者は通貨偽造容疑で再逮捕された。地元の保安官がこのニセ札については連邦捜査局に担当を移管する過程で、新たに男性Jが浮上。Jへの任意聴取で「日本の元交際相手が遊びで作ったもので、自分はそれを使ったり作ったりはしていない」と話したという。
メイン州の地元紙記者によると、Jの主張は「交際相手の日本人男性はユーチューバーで、印刷関係の仕事をしており、遊びでニセ札を作っていた。そのニセ札があまりに完成度が高いので、アメリカに数枚持ち帰ったところ、何者かに盗まれた」というものらしい。
話を整理しよう。Jは日本人ユーチューバー男性が作った偽札を、アメリカに持って帰国、それを盗んだ男が逮捕された、ということである。捜査中の案件ゆえ、あくまで可能性であり、確定したことかは分からない。しかし、もし日本人ユーチューバーがニセ札製造犯であれば、刑法の通貨偽造・通貨変造罪で、無期または3年以上の懲役に課される可能性が出てくる。
では、問題のユーチューバーはどんな人物なのか。確認してみると、過去、外国為替などで儲けたことを自慢する投資アドバイスの動画を投稿している。自身を「億トレーダー」と称し、札束や高級腕時計などを見せて自慢。「証券会社に勤めるアメリカ人の恋人がいる」とも言っていた。
ただ、億を稼ぐと言うわりに動画で見せたドル札が3万ドル分(約330万円)程度だったり、高級時計も10万円以下のものを並べたりと、自慢のケタがひとつ低いところからアクセス数はイマイチ。ネットによくいる「フェイクお金持ち」の類に見えてしまう。
しかし、気になるのは動画でも見せていたドルの札束。話のとおりニセ札だとすれば国際手配というケースもありうる。動画ではニセ札かどうかは判別できないが、紙幣コレクター・米田こうじ氏によると、「偽札はそれを本物の金に換えることで利益が出るわけですが、実は近年、偽ドル札の換金場所として日本が舞台となっている」という。
「米100ドル札は、アメリカなど海外では小売店だと1枚1枚確認され、鑑定機が使われ、仕様が難しいんです。日本ではその警戒心が低く、2年ぐらい前までは東京五輪に際して外国人観光客向けに、小売店などがドル札での支払いも認める傾向も強くなっていました。実際に偽ドル札の発見は東京五輪発表の2013年以降、急増していましたからね。外国人の犯罪グループが摘発の緩い日本に目をつけ、日本製造を始めたという憶測もあったほど」
偽札は厳密に見ればそれぞれ特徴がある。ひとつ見つかると国際的にデータベース化されて市場にどれだけ出ているか追跡捜査が始まるが、「もし日本を中心に広がったニセ札があればメイド・イン・ジャパンの可能性も高まる」という。
印刷関係の仕事に就いているユーチューバーがその製造元だとしたら一大事件になる。ユーチューバーは奇しくも8月、無言でアカウントを閉鎖している。なお怪しさが増すが、最近日本で見つかったニセ札との関連性はあるのだろうか。
(ジャーナリスト・片岡亮)
以下ソース
https://tocana.jp/2021/10/post_222702_entry.html
★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/