東京都新宿区にあるタワーマンションの22階に住む吉田あかりさん(仮名・52才)は7日の夜、“苦行”を強いられた。
「エレベーターが停止して、22階まで非常階段で上がる羽目になったんです。高齢になったらタワマンには住めなくなるとは思っていたけど、いまの時点でこんなにつらいとは思いませんでした」
タワーマンションや高層ビルは耐震や免震が義務付けられているため、建物が崩壊する可能性は低い。しかし、その免震機能により「長周期地震動」という特有の揺れが起こり、命の危険があるという。「長周期地震動」は大きくゆっくりと揺れるのが特徴で、地震が収まった後も10分ほど続くケースがある。
首都直下型地震や南海トラフ地震で発生する、長周期地震動・震度4の場合、被害は甚大だ。テレビやテーブルランプなど、台の上にのせられたものは、すぐさま床に叩きつけられる。冷蔵庫の扉がすべて開き、中身が床に散乱。その後、倒れた棚が揺れに合わせて部屋中を移動し、テーブルの下にも押し寄せる。小さな子供やペットを家具が直撃すれば、けがだけでは済まないかもしれない。命を守るためには、初動が肝となる。防災アドバイザーの国崎信江さんがアドバイスする。
「長周期地震動は次第に揺れが強くなります。揺れが小さいうちに、エレベーターホールや廊下など危険の少ない場所に逃げ込みましょう」
エレベーターが停止している場合は、非常階段を使ってすぐに避難するのも避けたい。地上を目指す人で雪崩が起きて、けがをする恐れがあるからだ。揺れが収まるのを安全な場所で待ち、落ち着いてから避難しよう。
日々の買い物で見慣れた風景も、一瞬で変わってしまう。高い陳列棚が次々と倒れ、特売品が置かれたキャスター付きワゴンが生き物のように動き出し、猛スピードで客にぶつかる──。
スーパーやコンビニなどの場合は、まず天井まであるような高い陳列棚や、酒など瓶が多い売り場から離れたい。さらに、コンビニは窓ガラス付近も危険だ。
「スーパーであれば、トイレやスタッフ通用口の前がいちばん安全です。コンビニの場合はおでんや肉まんなどの調理器の近くは、やけどの危険があるので距離を取りましょう。買い物かごをかぶって頭を保護するのもおすすめです」
車で走行中に地震に遭うことも考えられる。道路には、驚いて車から出てくる人がいたかと思えば、パニックで蛇行運転したり、スピードを上げて逃げようとする人も。停電で信号機は停止し、あちこちで車同士がぶつかる衝撃音が聞こえ、道路上は混乱状態に陥るだろう。災害危機管理アドバイザーの和田隆昌は、こう話す。
「震度6を超えると、道路の下から突き上げるような衝撃が生まれ、次に波の上で揺られているような感覚になり、ハンドルのコントロールが難しくなります。まずハザードランプを点灯し、ゆっくり減速して車を道路脇に停止させましょう」
看板などの落下物で、前に進めない場合は、頭を守るため、車の中で待機するのが賢い行動だ。
暗闇で段差がある映画館は、かなり危険な場所だ。非常照明が点灯するため、真っ暗闇にはならないが、そのせいでより危険な状態になる。
「最も危険なのは、出口付近で発生する将棋倒しです。非常照明がついた後は、出口に人が集中しやすい。少し様子を見ましょう」
2001年7月に行われた兵庫県明石市の花火大会では、帰宅の混雑による将棋倒しが発生し、11名の死者が出る事態となった。
「体重の4倍以上の重さで心臓部や胸部が10分間圧迫されると、呼吸が停止するといわれています。20kgの子供なら、80kgの成人男性1人がのしかかるだけで、死亡してしまうのです」
続く
以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20211019_1700182.html
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