【芸能】「こういうもんがやりたかってん!」 映画クオリティのドラマ『ムショぼけ』 木下ほうかが演じたかった“ヤクザのリアルな哀愁”
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0001逢いみての… ★2021/10/24(日) 23:46:37.55ID:CAP_USER
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 この秋の連続ドラマ「ムショぼけ」(ABCテレビ・日曜23時55分〜、テレビ神奈川・火曜23時〜)が注目を集めている。ロケはオール関西。しかも、深夜ドラマらしからぬ「映画クオリティ」だと評判なのだ。

 主人公の元ヤクザ・陣内宗介(北村有起哉・47才)の兄貴分で、ヤクザを引退して自営業を細々と営む、枯れた初老の男性・平松を演じるのが、ベテラン俳優・木下ほうか(57才)。このたび、ドラマの原作小説『ムショぼけ』(小学館文庫)の著者で、元ヤクザ最高幹部という異色の経歴を持つ小説家・沖田臥竜さん(45才)と対談した。

 同作は、長い刑務所暮らしで社会と隔離されていた元ヤクザの中年男性の主人公が、出所後に世の中の環境の変化についていけずに戸惑いながらも、家族やかつての極道の仲間たちと怒って笑って、時にヘコんで涙を流すという、一風変わった任侠ドラマ。従来の“ヤクザ作品”でイメージされるようなバイオレンスな要素は少なく、世間の日陰者たちのリアルな悩みや哀愁をユーモアに描いたヒューマンコメディーである。

 Vシネマや映画などで、数々のヤクザ映画に出演してきた木下は、地上波のテレビ連続ドラマで放送できていることに驚いていた。

木下:令和になったいま、任侠ものはコンプライアンス的にもやりにくいことは否めません。しかも、それをテレビドラマでできることがすごく意外で、オファーをもらったときから驚きましたよ。最近は映画界でもギリギリなんです。近年、僕が出演したヤクザものの映画も相当神経を使っていました。だから今作『ムショぼけ』は画期的じゃないでしょうか。

沖田:「元反社者が社会に対してどう溶け込んでいっているか」というヒューマンドラマなら、コンプライアンスにも収まるという判断でした。その枠組みを、企画・脚本などを通じてすべて作ってからテレビ局へアプローチした結果、「ぜひやりましょう」となったんです。僕が在阪テレビ局で番組のコメンテーターなどで出演していたことも、信頼してもらえた理由だと思います。

木下:「ムショぼけ」って、いわゆる長期服役による拘禁症状ですよね。その題材は、一言で言えば「ええところに目を付けられたなぁ」と思いましたよ。

【作品では、主人公が、刑務所内で名前ではなく番号で呼ばれていたこと、独房で壁に向かって独り言しか言えなかったこと…。そんな変な癖が抜けずに、一般社会に出たあとでも思わず出してしまう。懲役中に、携帯電話がガラケーからスマホに様変わり、その使い方に戸惑う姿など、そんな滑稽さが随所で描かれている】

木下:ドラマを見る前と後で、視聴者の印象は全く違ってるでしょうね。ヤクザもののドラマかと思いきや、コメディ要素が多い。「あ〜、そういうことなんだ」っていう意外性からくる高ぶりで、「このドラマはおもしろいで!」という口コミが広がっている気がするんですよね。

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【木下は、ヤクザ現役時代の回想シーンでは、サングラスに黒スーツで超コワモテ。14年後の現在のシーンでは、白髪の小さな内装業者社長を“弱々しく”演じている。】

木下:大阪生まれ大阪育ちの僕には、関西弁での極道役は得意分野でした(笑)。今回のドラマで少し難しかったのは、ヤクザ現役時代の迫力や本物感と、引退後のヘタレさを、振り幅を広く演じるとともに、同じ人間だからあまりギャップがありすぎてもいけない。そのバランスでしたね。『ムショぼけ』は、元ヤクザたちの哀愁をユーモアに描いているので、ヘタレさをより強調することも意識しました。

沖田:ほうかさんや主演の北村さんの見事なお芝居が、私が作った原作小説の言葉や文字を、映像で超えてくださいました。『ムショぼけ』が、僕の手から離れた瞬間。生んだ子を、みなさんが育ててくれて、最高のものとして視聴者に届いている。もう感謝しかありません。

続く

以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20211024_1701528.html

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0002逢いみての… ★2021/10/24(日) 23:46:52.60ID:CAP_USER
【ヤクザのかっこ悪いところや哀愁漂う姿にスポットを当てていることに、木下はどう感じているのか】

木下:我々は、1990年代からVシネマ界で、散々ヤクザのバイオレンスものを作ってきていたんですが、当時から僕は演じながらも「こんな激しい奴、実際にはおらんやろ」って思ってましたよ(笑)。ヤクザの実像って、そないドンパチはしませんよね。

沖田:そうなんですよ。現実にマシンガンで人を何人も殺めたら、一発で死刑ですよ。誰も彼も死刑になってては、そのうち誰もいなくなってしまう。そういう映画やドラマは多いですが、ずっとなんかちゃうなと思ってました。ヤクザだって、人間だから恋もするし、ドジもするし、子や孫はえこひいきしてかわいがる。そういう人間らしさを描きたかったんです。

木下:従来のヤクザ像の方が虚像やったように思うんです。だから、今回は本当にオファーをもらって、本を読ませてもらったときから「こういうヤクザもんがやりたかってん。こういうことですやん!」って、気分が高まりましたよ。

【お茶の間では、バラエティー番組「痛快TV スカッとジャパン」で演じ続けてきた「イヤミ課長」でお馴染み。現実離れした大悪人よりも、部下をネチネチとイビる小悪人としての芝居が好評な木下らしい、リアリストな視点だった】

木下:ヤクザを美化しているようにみえるシーンがあると、フィクションだとしても地上波ドラマとして大丈夫かなってことは心配しましたが、この作品の原作も作品も素晴らしくて、そんなことはまったく無かった。この「ムショぼけ」に習えば、フィクションならば、ちゃんと描きたいものが遠慮なく制作できるように思います。そんな今後のドラマ界の指針になるような作品になってほしいです。

──今作には、俳優・木下ほうかのそんな高尚な願いも密かに込められていた。
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