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渡辺真奈美

　たとえ歩みは遅くても、目指す場所に向かって着実に進んでいく。２０１５年１１月の平和島でのデビューから６年のキャリアを積んだ渡辺は、自分のペースで走り続けている。

　最初の数年は目立った活躍ができなかったが、地道な努力が実を結んで１９年１１月の江戸川・男女Ｗ優勝戦で初優出（６着）を果たし、今年６月の江戸川オールレディースで２度目の優出（６着）。前節の桐生で痛恨のフライングはあったが、最近は果敢なレース運びで見せ場を作れるようになってきた。その要因を聞くと「気持ちの面が大きいかな。以前は成績が悪いと落ち込んでいたけど、最近は引きずらなくなりました」。結果が全ての勝負の世界を生き抜くには、旋回力やスタート力、調整力だけでなく、たとえ成績が悪くてもひるまずに前を向ける精神力も重要となる。

　「早くＡ級に上がりたいのは変わっていないけど、何年以内に上がるとか決めちゃうのは自分の性格上、良くないと思いますね。焦ったり、レースで強引なところが出たりするので」

　ボートレーサーとしていろいろな経験を重ねたことで、どんな戦い方が自分に合っているかが分かってきたようだ。

　「気楽にやるほうが合っていると思うし、（Ａ級昇格は）遅くなるかもしれないけど地道に頑張ります」

　“継続は力なり”を貫く構えを見せる東京女子の元気印は、これからどんな成長曲線を描くのか。長い目で見守っていきたい。

（立山友基）

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■渡辺真奈美（わたなべ・まなみ）
１９９０（平成２）年９月６日生まれ、３１歳。千葉県出身。東京支部所属。
１１７期として２０１５年１１月に平和島でデビュー。兄は１１２期の渡辺雄朗（３５）。
趣味はダンス。好きな食べ物は肉類。
１２月８日開幕の平和島一般戦に出場予定。
１５８センチ、４６キロ。血液型Ａ。

以下ソース
http://race.sanspo.com/boatrace/news/20211119/btrnws21111904590003-n1.html

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