0001逢いみての… ★
2022/02/09(水) 00:24:09.77ID:CAP_USER英国オックスフォード大学(UO)で行われた研究によれば、ウィルス量が多く、病気の進行速度が速い上に、感染力も強いエイズウイルスの変異株(VBバリアント)を発見した、とのこと。
分析によれば、この変異株を持つ30代の患者が適切な治療を怠った場合、エイズと診断されてから深刻な症状が出始める「進行したHIV」の状態に移行するまで、平均してわずか9カ月しか猶予がないことが示されました。
エイズウイルスの強毒化と拡散はいつ、どのようにして起きたのでしょうか?
研究内容の詳細は2月3日に『Science』にて公開されています。
エイズウイルスは体内の免疫細胞(T細胞)に感染して破壊することで、人間から免疫力を奪う危険な症状を引き起こします。
また新型コロナウイルスと同じRNAウイルスであるエイズウイルスは変異が起きやすいことが知られており、さまざまなバリエーションが存在します。
そこでオックスフォード大学の研究者たちは2014年から、エイズウイルスのわずかな遺伝子変異が病状に与える影響を調べるための、継続的な調査を行っていました。
すると奇妙なことに、特定の遺伝子パターンのエイズウイルスに感染した17人の患者において、ウイルス量が異常に多いことが判明します。
興味をもった研究者たちは、より包括的な分析を行うため、オランダで確認されたエイズ陽性者のデータを調べました。
結果、521人のうち92人が変異株に感染していることが判明します。
変異株に感染した患者は他の株に感染した患者よりも3.5倍から5.5倍高いウイルス量を持っており、免疫細胞(CD4:T細胞)が破壊される速度も2倍になっていました。
またエイズの症状が発症するまでの時間を比較したところ、適切な治療がなければ変異株に感染した患者は2〜3年以内に症状を発症することが判明します。
特に変異株に感染した30代が治療しなかった場合、感染が判明してからわずか9カ月で血中の免疫細胞レベルが極度に低下した「進行したエイズ」に陥ることが示されました。
他の株に感染した患者は同様の症状に至るまで6〜7年の時間がかかっていることから、変異株が強毒化していると研究者たちは結論しました。
問題は、いつどのようにしてエイズウイルスの強毒化が起きたかです。
いつどのようにしてエイズウイルスの強毒化が発生したのか?
謎を探るため研究者たちは変異株の遺伝子を人間関係(性行為など)と連動して比較分析しました。
結果、変異株の遺伝子が感染の前後でほとんど変わっていないことが判明します。
変異株は人から人へ非常にスムーズに感染していることを示しており、これは感染力が高いことを意味します。
また遺伝子の分析から変異株の発生時点を割り出したところ、変異株が発生したのは1990年代であり、2000年代に感染者がピークを迎えていたことが判明します。
つまり人類は20年以上にわたり、エイズウイルスの変異株を見逃していたのです。
発見が遅れた原因には、エイズが慢性的な病である点があげられます。
数週間から数か月で自然治癒する新型コロナウイルスと違ってエイズウイルスは根治が難しく、長期にわたって体に存在するため、新たな症状に気付きにくくなっていたと考えられます。
さらに変異の起きた場所を調べたところ、変異はエイズウイルスの遺伝子全体に渡っており、30ものアミノ酸が変化していることが判明しました。
この結果は、エイズウイルスの変異株に起きた強毒化が単一の遺伝子の変化のような単純な現象ではなく、複数の変異が重なって発生したことを示します。
今回の研究により、人類の知らぬ間にエイズウイルスの強毒化が起きていたことが示されました。
強毒化によって変異株はウイルス量、進行速度、感染率を増加させ、ヨーロッパにおいて蔓延ともいえる状態を起こしていたのです。
また変異は単一の遺伝子の変化ではなく、30のアミノ酸の変異をともなう広範囲かつ大規模なものでした。
続く
以下ソース
https://nazology.net/archives/104415
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