0001逢いみての… ★
2022/02/16(水) 23:09:56.34ID:CAP_USER果たして、今向かっている池袋界隈ではどのような影響が出ているのだろうか。
昨年、緊急事態宣言が東京に出ていた頃、夜の池袋に人の姿といえば客引きばかりで、驚くほど閑散としていた。飲食店は軒並み閉まっていて、かろうじて営業していたファストフード店にだけ人だかりができていたのだった。かつて取材したことのある風俗嬢は、コロナの影響で客足が途絶え、スーパーのパート、レストランの清掃係などに転職したと言っていた。
そして今年に入り、今度はオミクロン株が猛威を振るっている。コロナの影響は続いているのだろうか。
「いやぁー、最悪っすよ。まったく変わっていないですね。もうどうしようもないなと諦めています」
そう愚痴ったのは、池袋で10年以上スカウトをしている龍雄という男性である。彼は女性たちにソープランドやキャバクラなどの仕事を斡旋し、その売り上げの一部を得て生計を立てている。高収入を得ていた時代もあって、スカウト稼業で家族を養い、東京の近郊に新築の一軒家も建てた。
ところが、このコロナ禍でスカウト稼業は休業状態。コロナ以前にスカウトした女性たちの売り上げによって、何とか生活しているという。この先のことはまったく分からず、不安な日々を過ごしていると語った。
次に私が向かったのは、デリヘルの事務所だった。ここの経営者は横山という男性で、事務所は池袋北口からほど近い、歓楽街の中の雑居ビルにあった。
現在の池袋の場所柄を象徴するように、半分以上のテナントが中国人に占められていた。とある階には中国人向けの美容院やネイルサロンが固まり、まるで中国本土へ旅してきたような気分になってくるのだった。
そんなカオスな雰囲気を醸し出しているビルの一室が、横山の事務所である。部屋の間取りは2Kで、1つは横山が客とやりとりする部屋、もう1つが女性たちの待機場所となっていた。
待機部屋では、60代と思しき女性がスマホで動画を見ていた。横山が経営しているのは、熟女が在籍しているデリヘルなのだ。
今年48歳になるという横山は、熟女デリヘルを経営して4年になる。営業を始めて、半分の年月がコロナの影響を受けたことになる。どのような影響が出ているのか、尋ねてみた。
「うちは、まったく影響は出てないですよ。逆にコロナさまさまです。コロナ前に比べて、売り上げは倍になっています」
取材に来るまで、横山が経営する熟女デリヘルは、かなり厳しい状況にあるのではないかと勝手に思っていたが、思わぬ発言に驚いた。だが、理由を聞くうちに、きっちりとした根拠に納得させられた。
「色々と理由があって、デリヘルを経営する前は吉原で10年ほどソープランドのボーイをしていたんです。グループ全体で600人から700人の女性が在籍していたんですけど、そこでトップを取っていたのは必ずしも若くてきれいな女性ではなく、40代から50代の女性ということが多かったんです。そこで分かったのは、いかに馴染みの客をしっかりと掴めるかが大事だということです。また来ようと思わせて、心地よい時間を過ごしていただく。そのためには、若さや美しさというのは一番大事なことではないんです。お客様に、いかに優しくできるかなんですね」
吉原でベテランソープ嬢たちの振る舞いを見ていたことが、熟女デリヘルを経営するきっかけとなったのだった。
続く
以下ソース
https://weekly-jitsuwa.jp/archives/49342
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