山口敏太郎の現代妖怪図鑑

https://img.tokyo-sports.co.jp/wp-content/uploads/2022/03/facd0f0c78696575c6575307abc772de.jpg
おたふく女

 オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第78回は「おたふく女」だ。

 人間が一生のうちに経験する幸せの量は決まっているとされる。同時に不幸せの量も決まっているという。かつて昭和の妖怪アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の第2期において「幸福という名の怪物」という話が放送されたことがある。不思議な玉が次から次へと幸運を呼び込み、最後は巨大な玉となって爆発してしまうという話だった。このように過分な幸せは逆の意味で不幸へと変じてしまう。十分過ぎる幸せは、言い換えれば不幸そのものかもしれない。例えば、宝くじの高額当せん者が破滅してしまうのも、幸福という名の怪物に心が食われてしまった結果かもしれない。

 この妖怪「おたふく女」は広いおでこ、切れ長の目、下ぶくれの頬を持っており、文字通り“お多福”そのものである。髪は肩まで届いており、顔中に白い粉を振っている。ただ愛想よく、にこにこ笑うだけなのだが、この女が姿を現すと不吉なことが起きる前兆とされている。言ってみれば、不幸な出来事が女となって姿を現したというわけだ。幸せの絶頂にいながら亡くなってしまう人がいる。得てしてそういう人は、笑顔が死んでいることが多い。まさにこれらはおたふく女の犠牲者である。幸せの絶頂にいながら、ふと満面の笑みを浮かべたおたふく女を目にすることがある…。「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉があるように、幸せ過ぎる時は寄付をするなど、あえて善行を行うことによって、善悪のバランスを取らなければならない。そもそも、お多福は福神である。それが変じて妖怪となったということは、ここでも神の零落が見て取れるわけだ。

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/column/yamaguchi/4033226/

★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/