【競馬】年度代表馬をも沈める“呪い”の威力 “粗品の呪い”は本当に存在したのか 元競馬誌編集長が「5つのレース」を分析してみた
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“粗品の呪い”が話題となっています。
“粗品の呪い”とは、霜降り明星の粗品氏(の友人の生涯収支マイナス1億円君=通称・マイ億君)が予想した本命馬がことごとく沈む現象のこと。特に2022年春のG1レースで猛威を振るっており、SNSやネットニュースで話題沸騰中です。
しかし6月5日に行われた安田記念で、粗品氏が予想したソングラインが1着となり、ついに呪いが解放。ネット上でも「粗品の呪い」がトレンド入りし、「ようやく解けた!」と盛り上がりました。
このまま、下ブレ状態を抜けて、連勝街道に突入するのか? それとも、また何事もなかったかのように連敗が始まるのか?
そもそもダービーまでの連敗は、粗品氏の予想が悪かったのか? それとも本当に“呪い”にかかっていたのか?
今春、“粗品の呪い”の餌食となった代表的な5レースを取り上げて、検証してみました。
2022年桜花賞 ラブリイユアアイズ
(8番人気18着)
予想の根拠は、脚質とローテーション。前残りの展開と予想し、近年、活躍馬の多い2歳G1からの直行ローテでもあることから、ラブリイユアアイズを本命に抜擢しています。私の周りでも、馬券の上手い人たちの多くがラブリイユアアイズに目をつけており、玄人筋の予想といった印象。「近年は前哨戦のチューリップ賞組よりも直行組が優勢」という考察は、非常に鋭いものです。
レースは粗品氏の目論見通り、前残りの決着に。4コーナー2番手で通過したウォーターナビレラが2着、4コーナー4番手で通過したナムラクレアが3着に粘りこむ中、4コーナー3番手だったラブリイユアアイズだけが直線でズルズルと抜かれ、最下位の18着に敗れました。レース後に騎乗した坂井騎手は「敗因が分からない」と首を捻っていましたが、後日、喉鳴り(競走馬に多い喉の疾患)が判明。喉鳴りの発症をレース前に予測するのは不可能なので、呪いというよりも不可抗力なのですが、本命馬が最下位、予想した馬連10点買いで、17着-18着の逆馬連的中というのは、“逆神芸”としての芸術点が高いですね。
2022年 皐月賞 デシエルト
(7番人気16着)
展開想定を何パターンも考えた上で、「ハマったら突き抜ける馬」ということでデシエルトをチョイス。3戦3勝の無敗馬で、逃げて自分の競馬に持ち込めれば、という決め打ちです。残りの候補が2番人気ダノンベルーガと3番人気イクイノックスだったので、「迷ったらオッズのつく方」というのは期待値的にも正しい選択でしょう。
内が荒れた馬場状態、岩田康誠騎手が前哨戦を勝った2頭のうちデシエルトを選んだこと、デシエルトが調教で気難しい面をみせていたことなど、多角的な情報を取り入れており、相当、真剣に予想している様子が窺えます。
レースは、16番から発走したデシエルトが、ゲートオープンと同時に大きく躓く不利。立て直して前に行くも、2番手からの競馬となり、直線では大きく失速してしまいました。このレースにおけるもう一つの事件は「呪いからの解放」。前年朝日杯FSで粗品氏が本命に推して5着に敗れていたジオグリフが、鮮やかな差し切りを決めました。大阪杯で波乱を演出したポタジェに続く、粗品◎から解放された馬の激走に、多くのファンが「呪いからの解放」を意識し始めたのです。
続く
以下ソース
https://nikkan-spa.jp/1833758
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(1番人気12着)
G1ホース5頭が揃った一戦でしたが、強い牡馬と戦ってきたデアリングタクトとレイパパレの2頭が抜けていると判断。休み明けのデアリングタクトの臨戦過程を不安視して、レイパパレが本命になりました。前出の桜花賞や皐月賞は中位人気馬を本命に挙げていますが、この馬は1番人気。実際、前年の大阪杯で三冠馬コントレイル以下を降しており、前走も牡馬相手の大阪杯で2着と、1番人気にふさわしい実績の持ち主でした。
唯一の不安はデビュー2戦目以来となる1600mでしたが、その点に関しても粗品氏は「高速馬場だと心配だが、今の(時計のかかる)馬場なら大丈夫」と言及。タイムトライアルになると、距離短縮馬は追走負けしてしまう懸念があるので、非常に真っ当な指摘です。
レースは、これまたレイパパレがスタート直後に躓き落馬寸前に。その後は盛り返して3番手を進むも、直線で全く伸びを欠き、12着と馬群に沈んでしまいました。実力的に、馬券外に沈む可能性は極めて低いと思われていただけに、ここまでの大敗は不可解。それまで、ネタ要素で語られていた“粗品の呪い”が、いよいよファンの間で「これ、ガチじゃね?」へと変わり始めた一戦でした。
2022年 大阪杯 エフフォーリア
(1番人気9着)
本命は前年の年度代表馬エフフォーリア。単勝オッズ1.5倍という圧倒的1番人気です。直近10年、前年の年度代表馬が翌年も現役を続けた場合の年明け初戦の成績は3-1-0-0。2012年の年度代表馬ジェンティルドンナこそドバイシーマクラシックで2着に敗れましたが、2015年のモーリスがチャンピオンズマイル1着、2016年のキタサンブラックが大阪杯1着、2018年のアーモンドアイがドバイターフ1着と、残りの3頭は全て勝利を収めています。
しかし蓋を開けてみると、エフフォーリアは道中から本来の行きっぷりがなく、3?4コーナーで鞍上の手が早々と動き始める始末。直線でも本来の伸びをみせることなく9着に敗れました。勝ったのは、前出の通り、呪いから解放されたポタジェ。
粗品氏自身がYouTubeでも不安視していた「初の関西遠征」、あるいは状態面などが敗因として挙げられていますが、過去の年度代表馬の成績をみても、「それでも能力で克服できるはず」というレベルのもの。「呪いがこの馬を沈めるのか」というインパクトは、このレースが一番でしょう。
2022年 ダービー ダノンベルーガ
(1番人気4着)
人気は皐月賞の上位4頭に集中。粗品氏が◎に抜擢したのは、皐月賞4着からの巻き返しを狙うダノンベルーガでした。皐月賞で4着に敗れていたのにもかかわらず、このダービーでは1番人気。というのも、ダノンベルーガは元々右回りに不安があり、左回りの東京コースに戻って、巻き返し必至と考えられていたのです。本命候補として、ダノンベルーガの他に皐月賞2着のイクイノックスがいましたが、同馬は大外18番枠。枠順の差が、ダノンベルーガ本命の決め手となりました。
レースは皐月賞で◎にしたデシエルトが速い流れで引っ張ります。有力馬はこぞって後方に控えると、直線では人気馬同士の激しい追い比べに。外から抜け出したドウデュースとイクイノックスの叩き合いはドウデュースに軍配が上がりました。ダノンベルーガは内から懸命に差を詰めるも4着まで。
粗品氏の展開想定はほぼ完璧に的中。ただただ、ダノンベルーガが伸びなかったのです。粗品氏が賭けたダノンベルーガの単勝馬券99万9900円は儚くも紙くずとなりました。
競馬業界には、「○○の本命は消し」といった逆神ネタは、古くから存在しています。ただ、その人たちの予想をよく見てみると、狙って外しにいっているように見受けられることも。キャラ作りのために、人気薄ばかり狙っていたり、敢えて不安要素のある馬を選んでいたりするわけです。
一方、粗品氏の場合、選んでいる馬もその根拠もけっして悪くありません。相当、馬券的な知識は深いと推察します。
今春の連敗は不運であり下ブレとしか言いようがないのですが、それを人によっては“呪い”と呼ぶのでしょう。とはいえ、これだけ世間の話題をさらっているわけですから、それは不運というよりも、粗品氏が芸人として「持っている」ことの証左なのかもしれません。
安田記念の的中を契機に、「当たる人」へキャラ変するのか、それとも何事も無かったかのように、呪いが復活するのか?
連敗は止まったとはいえ、やっぱり今後も粗品氏の予想からは目が離せません。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています