警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、日本近海を航行中の外国船で死者が発生したときに行われる検死について。

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 元米国軍人で、日本に居住して数十年になるという米国人医師が日本各地に寄港する外国船籍の船舶に、事ある度に出向いていくという話を聞いた。その度に、どこにでも出かけていくのだという医師は、すでにかなりの高齢だ。物腰はソフトで柔らかく、優しい表情を見せているが、元軍人というだけあってその目が笑うことはない。

 日本に寄港する外国船に医師が出向くとはどのような状況か。貨物船やタンカー、大型漁船などの船員や乗組員が急な病に倒れ、その治療にあたるため呼ばれるのかと思ったが、そうではなかった。航行中、船内で人が亡くなってしまった時、船舶は加入している保険会社にその旨を連絡する。船長が日本の港で遺体を下船させると判断すれば、保険会社は提携している日本の葬儀会社に連絡し、葬儀会社は遺体を下船させるための手続きを進める。だが下船させるためには、まず検死が必要になる。その検死のために彼は呼ばれているのだった。

 彼が呼ばれるのは比較的大型の船が多いというから、寄港地も比較的大きな街に違いない。大病院と言わずとも、中規模病院くらいあるだろう。死亡診断書を書くための医師ぐらいいるはずだと思ったが、話を聞くとそれが安易な考えだったとわかった。船舶で人が亡くなった場合、その検死は想像以上に困難になる。日本人医師は、誰もやりたがらないという。

「船に乗っている最中に人が亡くなると、その死に関する判断は難しい。亡くなった場所がどこなのか、それさえわからないことがある」と医師はいう。

 飛行機に搭乗中に人が亡くなると、機内に遺体を保管しておく場所がなく、かつ飛行機自体を空の上にとどめておくことができないため、遺体は飛行機が着陸した場所で降ろし、検死をするという。

 船では、フェリーやタンカーで航海途中、何らかの事故か病気で亡くなり、次の寄港地が日本だという場合や、クルーズ船の次の寄港地が日本という場合もある。多くの場合、次の寄港地が日本であっても遺体を降ろさずそのまま自国へ持って帰る。葬儀会社の担当者によると、漁船では、遺体を冷凍庫に保管することもあり、下船した遺体が冷凍まぐろのようにカチコチに固まってしまっていたということもあるという。この医師が呼ばれるのは、日本に寄港し、船長が遺体の下船を希望したケースだ。

 葬儀会社に聞くと、遺体の確認が船内で行われた後、遺体を下船させ、医師が記入した死亡診断書を葬儀会社が寄港地の役所へ提出するという。遺体で送還する場合、死亡原因を明確に書いたうえで、他国に送還することになる。他国に遺体を送還するには、葬儀会社によってエンバーミングが施されなければならないことが多い。そして大使館や領事館のある都市に遺体を移送し、在日の当該大使館や領事館の担当者によって遺体が確認された後、飛行機で輸送されることになる。

 国境を越えて遺体を送還する時に認証が必要になる国が多い。遺体の認証とは、当該大使館や領事館の担当者が遺体の本人確認、死亡事由の確認とともに、送還する遺体をどのように処理して、この棺に納めたのか見届けたので封印しますというものである。国によっては、この認証がなければ受け入れてもらえない。その理由のひとつは、遺体の死亡原因を明確にするためである。死亡原因が未知のウイルスや細菌によるものではなく、送還しても自国の国民に何ら影響を与えないと証明しているのだ。(送還までの流れや必要な書類などは送還先の国によって少しずつ異なる)

 死亡診断書がなければ葬儀会社は遺体を動かせないし、エンバーミングを施すこともできない。そのため医師に検死を依頼するのだが、日本の医師は、この外国船籍の船内での検死をひどく嫌がるのだと医師は明かす。

続く

以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20220702_1769415.html

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