―［女の［マル秘副業］最新事情］―

　変化を続ける日本のアダルト産業。プラットフォームの多様化により、顔や名前など素性を隠したまま稼ぐ人々が増えている。家族や職場、そして時には世間からも隠れるように、秘密の副業に励む女性たちの最新情報とは？

　女性が素性を隠して行う副業といえば、かつてはキャバクラや風俗などの “リアル店舗型”が定番だった。だが、「その舞台は完全にネットやSNSに移行している」と話すのはライターの後藤ひろし氏。

「劇的進化を遂げたのは’00年代の後半から。ライブチャットが浸透し、ネットを使い副業をする女性が増えていった印象です。さらに’10年代に入るとSNSが普及し、素人女性も参入しやすくなりました」

　決済手段の進化も女性のアダルト副業参入を後押しした。

「特に、’18年にPayPayが登場し、気軽にコンテンツが購入できるようになると、男性利用者も増え、その結果、女性側が参入するメリットも大きくなりました。またスマホネイティブの増加で、副業女性も低年齢化しています」

　30ものPornhubチャンネルを運営するプロデューサの高橋氏は、素性を隠した素人女性への“推し活”も稼ぎとして定着していると明かす。

「身近な素人というカテゴリーに “推し活”する男性が急増しており、Fantiaなどのプラットフォームに素人女性が熱視線を注いでいます。また、このコロナ禍で、女性がマスクで素顔を隠しても違和感なく受け入れられるため、アダルト副業に参入しやすい環境になりました」

　今では、顔は隠しつつ「巨乳」や「美尻」など“部位売り”で、ニッチなファンをつかむ女性も増えているという。

「ちなみに、アダルト副業をする理由は、将来に期待できず目の前の現金を優先、QOLの向上などさまざま。大学生、20代OL、30代人妻など“普通のコ”がほとんどですよ」

　今日も夫や職場の与り知らぬところで、素人女性が副業に励む。

　素性を隠して稼ぐ女性たちだが、身バレのほかにもう一つ危険がある。わいせつ行為を理由として逮捕されるリスクだ。今年も5月にも、無修正のわいせつ動画をFC2に投稿したとして、43歳の無職男性が逮捕された。前出の後藤氏はこう警鐘を鳴らす。

「違法なポルノコンテンツ販売者に対する捜査は常に行われています。法基準が厳しくなったわけではありません。しかし、ネットを通じて承認欲求を満たそうとすると、最初は気軽に始めたノンアダルトな配信や投稿でも、視聴者やフォロワーからの承認をより求めるようになり、過激になりがち。結果、パンチラ、素顔、性器と、少しずつエスカレートしていきやすいんです。昔よりも一線を越えやすい環境になっています」

　アダルト副業で何十年も稼ぎ続けるのは至難の業。一時の収入のためにリスクをおかす女性も多いという。

　前出の高橋氏も注意を促す。

「海外サイトの場合、法律の専門家によって意見は異なるので、一概に言えないところもありますが……。個人でアダルトコンテンツを配信・販売する場合、利用するプラットフォームによっては『映像送信型性風俗特殊営業の届出確認書』を警察から得る必要があります。知らない配信者は多いですよ」

　承認欲求が満たせるうえに、効率的に金銭を得られるアダルト副業。一度ハマるとこうした稼ぎ方から抜け出せなく恐れもあるが、長く続けるほどいろんなリスクが膨れ上がっていく。

＜アダルト副業女性の歴史＞


’06年――ライブチャットの浸透で、アダルト副業女性登場

・Twitter（’06）
・出会いカフェ（’06）

’11年――SNSの普及により、素人女性がアダルト副業参入

・LINE（’11）
・FC2ライブチャット（’12）

’16年――スマホネイティブ増加、アダルト副業女性低年齢化

・Fantia（’16）
・PayPay（’18）

’21年――コロナ不況でアダルト副業女性はより増加……

以下ソース
https://nikkan-spa.jp/1835678

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