7月9日の小倉競馬第7レースで、ヤマニンアンフィルに騎乗したルーキー今村聖奈騎手(18歳)が1着となり、今年3月のデビュー以来通算20勝目を挙げた。

この時点で2番手の角田大河騎手に6勝差をつけ、新人騎手では20勝一番乗りとなった。

これまで中央競馬の女性騎手で1年目の勝ち星の最多は増沢(旧姓牧原)由貴子騎手と西原玲奈騎手の9勝だった。その記録を大きく上回り、年末まで5ヵ月を残す。どこまで数字を伸ばすのか。楽しみでもある。

通算18勝目は歴史的勝利となった。7月3日に小倉競馬場で行われた第58回CBC賞で2番人気のテイエムスパーダに騎乗。スタート直後に先頭に立つと、48キロという軽い負担重量を味方にハイペースで押し切り、そのまま1着でゴールした。

今村にとってCBC賞は重賞初騎乗だった。ところがレース後の勝利者インタビューで今村は「走るのは馬ですから。馬の邪魔をしないことが私のするべきこと」と冷静に騎乗していたことを明らかにした。テイエムスパーダの五十嵐忠男調教師の方が「どんな心臓しとんねん」と驚くほどだった。

元騎手だった今村康成調教助手を父に持つ今村は、JRA競馬学校の騎手候補生だったころから厩舎内で「乗れる」と評判になっていた。前評判が間違いではなかったことが証明されようとしている。

2022年の中央競馬で騎手の最多勝争いをしている川田将雅騎手や横山武史騎手の1年目の成績を調べてみると、川田は16勝、横山は13勝だ。これらの記録を7月の時点で超えている今村は、すでに「女性騎手」という枠に収まり切らない有望新人だ。

先輩騎手やOBが今村をほめる時、「鞍はまりがいい」と口にする。

「鞍はまり」とはレース中の騎乗ぶりだ。今村がCBC賞の勝因に挙げた「馬の邪魔をしない」も、「鞍はまり」がいいから達成できたものだ。

馬が全力疾走している背中の上で、いかに、前後上下への動きを騎手が吸収してやるのか。

ひざや足首をショックアブソーバーにして走りの衝撃を柔らかく受け止め、人馬一体になることができるか。

そのために騎手には強い体幹が求められた。女性騎手の弱点はこの体幹だった。しかし、今村には体幹の強さがある。

英国の現役でホリー・ドイル(25歳)という女性騎手がいる。2019年に年間116勝を挙げ、英国における女性騎手のシーズン最多勝利数を塗り替えた実力者だ。

父のマークも騎手だった点は、今村と同じ。2020年には英G1レース初制覇。今年は6月にシャンティイ競馬場で行われたフランス・オークスでナシュワに騎乗して優勝。これまで173回の歴史を誇る同レースで、初めて女性騎手による制覇の快挙を成し遂げた。

騎手に男女の区別がないのと同様に、五輪競技である馬術も男女を区別しない。馬場馬術、障害飛越、総合馬術。どの種目も男女が対等に戦っている。馬というパートナーが存在し、走る、跳ぶ、投げるという人間の身体能力を競うのではなく、人と馬の共同作業である競馬と馬術は騎乗者の性別を問わないのだ。

ドイルばかりでなく、欧米には男性と伍して戦う女性騎手がこれまでも存在した。今村にはそんな性別を超えた名騎手に成長してもらいたいものだ。

以下ソース
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/97345

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