【男性】「よう久しぶり!なあ、元傭兵って平面的だよな」 話の通じないおっさんの頭の中は一体どうなっているのか 謎が今解き明かされる
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0001逢いみての… ★2022/08/19(金) 23:20:15.89ID:CAP_USER
―[おっさんは二度死ぬ]―

【おっさんは二度死ぬ 2nd season】

 僕自身は見紛うことなきおっさんであるのだけど、それと同時に「おっさん研究家」であるとも自負している。どうしておっさんはおっさんなのか、どうしておっさんは嫌われるのか。そのあたりを常に模索している。この日刊SPA!における大人気連載「おっさんは二度死ぬ」だってその研究活動の一環だ。

 おっさんを研究する。それは同時におっさんである自分自身の生き方を見直すことにも繋がるのだ。

 そんな研究の中で「おっさんとのコミュニケーションにおける断絶」というテーマが近年ではもっともホットだ。

 ときに、ほとんどコミュニケーションがとれないおっさん、という存在を目の当たりにすることがある。話が通じないというやつだ。その話の通じなさの原因は頭の固さであったり、そもそも思想が凝り固まっていて理解不能であったり、話は通じているのだけど様々なしがらみにより通じてないフリをしなければならなかったり、様々だ。

 ただ、長年の研究によると、おっさんによるそれらの話の通じなさは、過程をすっとばし、いきなり結果から入ることに起因する場合が多い。極端な例を挙げさせてもらうとこうだ。

「いやあ、あの子はね、瀬戸内海というよりは日本海だよ」

 立川市の場外馬券場WINSで知り合った松田さんはそう言った。松田さんはひとりのWINS職員(通称、緑のおばちゃん)に片思いをしており、その女性を指してそう言ったのだ。

 いきなり女性を海に例えだして、瀬戸内海だとか日本海だとか言い出す時点で頭がおかしく、まっとうなコミュニケーションをとることが難しく思えるのだけど、松田さんの頭の中で何が起こっていたのか、それを紐解いていくとまあ、理解はできる。

 松田さんが恋をした緑のおばちゃんは、松田さんが好きな曲を歌う女性歌手に似ていた。その人を見るとその歌を思い出す。それは「女は海〜」と歌う有名な曲だ。彼女も海かもしれない。どちらかといえば瀬戸内海のように穏やかな海でなく、波の荒い日本海のような激しい女性が好みなので彼女もそうあって欲しい。

 こういった思考の変遷がある。それをすっ飛ばして「彼女は日本海」と言い出すから意味不明で伝わらないだけなのだ。

 おっさんのコミュニケーションには往々にしてこれがある。それは様々な経験を経てきてどんどんその過程が省略されていったというよりは、単に情報の受け手のことを想像する力がなくなっていっただけなのだろう。この情報を受けた人がどう感じるか、それを推察する力が極度に落ちていく。それがおっさんだ。

 では、この松田さんを例に、どのような思考の過程を辿ったのか、みんなで考えてみよう。

 それは、場外馬券場WINSの制限も解除され、それまでは馬券を買う券売機だけが動いていたのに、レースの実況放送もするようになった時のことだったと思う。実況テレビの前におっさんどもが陣取り、「福永金返せ」だとか、「和田竜二、魂の騎乗!」だとか叫ぶ日常が帰ってきたときのことだった。

「よう久しぶり!」

 ここWINSで松田さんに会うのも久々だった。松田さんはその懐かしい顔を見せるや否や、急に意味不明なことを言いだした。

「なあ、元傭兵って平面的だよな」

 しばらく会わない間に狂った?

 意味不明どころか、その思考を探る手掛かりすら掴めそうにない。元傭兵が平面的。ちょっと内容が支離滅裂すぎる。サルが勝手にキーボードを打って出てきた文章です、と言われても信じてしまいそうな意味不明な言葉がそこにあった。

続く

以下ソース
https://nikkan-spa.jp/1852243

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0002逢いみての… ★2022/08/19(金) 23:21:56.75ID:CAP_USER
 これも完全に意味不明で支離滅裂なのだけど、結果から入っているからである。過程を辿ればこの言葉も理解できるのである。それでは松田さんはどのような思考を辿ったのか。順番に紐解いていこう。

 松田さんにはいつも一緒にWINSにいく上川さんという親友のおっさんがいる。この上川さんが、まあまあ松田さんのことをことあるごとに煽ってくる。

 コロナ禍によって仕事がテレワークとなった上川さんは、松田さんに対して「テレワークはいいぞー」「サボり放題だ」「俺たちは自由だ」「俺たちはテレワークをするために生まれてきた」「テレワークこそ人類のあるべき姿」みたいな感じで煽りまくっていた。

 松田さんはその言葉を真に受けて、なんとか会社に交渉を重ね、部分的ではあるものの、テレワークを導入するところまでこぎつけた。

 しかしながら、松田さんの会社はなかなか厳しい体制をとっているようで、たとえテレワークであっても常時、カメラをオンにして監視されているらしく、普通にオフィスで働いているほうがサボれたと嘆く状態になってしまった。

 それを上川さんに相談したところ、身代わりのパネルを置いたらどうだと提案されたそうなのだ。松田さんの写真を何枚かに分けて等身大でプリントアウトし貼り合わせる。それを発泡スチロールの板に張り付けてカメラの前に置くというものだった。松田さんは言われるがままに作った。夜なべして作った。

 完成した身代わりパネルは実に平面的で光沢があり、笑顔のまま張り付いている松田さんの表情がなんとも気味悪いものだった。これをカメラの前に置いたら一発でバレる、そう評価するしかないものだった。

「もう映画SPEEDのクライマックスみたいに映像を切り替えてループで見せるしかないだろ」

 また上川さんがてきとうな感じでアドバイスする。監視カメラをハックしてバス内を監視するテロリストを騙すために、ダミーのループ映像を監視カメラに流し込む。映画SPEEDのクライマックスシーンだ。

「はい、やってみます。明日、試してみます」

 松田さんはそう答えるけど、そこまでスキルがあるようには思えない。

「いやー、これでテレワークも安心だ」

 先が見えてきたのか、松田さん満面の笑みでそう口にしたらしい。上川さんいわく、やけに平面的なあのパネルと同じ表情だったらしい。

「そもそも、なんでテレワークって言うんでしょうね。テレフォンを使ったワーク? でも電話は使わないし、なんかインターネットとかに電話を使っていた時代の古い言葉なんですかね」

 松田さんの言葉に上川さんはすぐに答えた。

「いやいや、テレワークのテレは、電話のテレではないよ。まあ、電話のテレでもあるんだけど、そもそもは、ギリシャ語のtele(遠く)という意味だよ」

「へえー、そうなんだ」

 ここが上川さんのほんとうにいやらしいところなのだけど、松田さんのことを煽ったり、適当なアドバイスをしたり、ときには完全なる嘘をついて騙したりするのだけど、まれに本当のことを言って信憑性を持たせてくるのだ。もちろんこれは本当。

「テレフォンはtele(離れた)phone(音)だろ、テレビジョンはtele(離れた)vision(映像)だ。だからテレワークはtele(離れた)work(仕事)だよね」

「へえー」

 本当に上川さんはいやらしい人間なので、稀に本当の正解をぶっこんでくる。ただし、そうやって信憑性を持たせてから平気でウソをぶっこんでくる。だからたちが悪い。

 ここで松田さんが疑問をぶつける。

「じゃあさ、もしかして、30年くらい前に流行った「テレビデオ」も離れたビデオってこと? でもあれ、離れてないよな、むしろビデオが引っ付いているし」

 テレビとビデオが合体したテレビデオという商品が爆発的に流行したことがあった。テレビの上にビデオデッキがあって一体化しており、面倒な配線が不要という代物だ。もちろん、これはテレビ+ビデオからきた商品名なわけで、別にビデオが離れているわけではない。それを説明すればいいのだけど、ここで上川さんの悪い癖がでて、平気でウソをぶっこんでくる。

「いいところに気が付いたね。それが販売戦略です。あえてtele(離れた)video(ビデオ)と名付けることにより、いやいや、そうはいっても一体化しているしね、離れてないじゃん、とユーザーに違和感を覚えさせるわけ。逆の要素により本来の要素が強まるというわけ」

「なるほど、スイカに塩をかけるようなもんだ!」

 そんなわけがあるか。

続く
0003逢いみての… ★2022/08/19(金) 23:22:15.96ID:CAP_USER
 明らかなる嘘なのだけど、松田さんは納得してうんうんと頷いていたらしい。そして、しばらく考えたのちに新たな疑問が湧いてきたようだ。

「もしかしてなんだけど、昔ちょっとテレビに出ていて、最近はあまり見ないんだけど、元傭兵みたいな謳い文句でテレビに出ていたテレンスリーって人いたじゃん。あれってもしかして……」

 ここでも上川さんのウソが炸裂する。

「よくぞ気が付いた! あれはtele(離れた)ンスリー(ンスリー)だよ。もともとはンスリーさんっていうひとなんだけど、元傭兵という立場だから色々な人に狙われて危険があるわけ。そこでテレビには身代わりのパネルが出ていたわけよ。実際の本人は離れた場所にいたの。よく見ると平面的だったでしょ、あの人。身代わりのパネルだったからだよ」

「なるほど。確かに平面的だった!」

 んなわけあるか。

 こうして松田さんの中では「元傭兵であるテレンスリー遠隔地からの身代わり出演で、平面的だった」となり「元傭兵って平面的」となったのである。

 結果だけ見ると意味不明だけど、その過程がわかると「まあ9割がた上川さんが悪い」と理解できる。

 おっさんがなに言っているのかわからん、というときはたいてい、その過程がすっとばされて結果だけが提示されている。その過程を探っていけばまあまあ納得できることもある。逆におっさんの方は、もう少し受け手側の気持ちを察し、順序だてて過程が分かるように伝えることが秘訣なのだ。

「女は海って歌っていた人も身代わりだったんだな」

 松田さんが全てを悟ったようにそう言う。狂っている。

 これも紐解いていくと、歌っているのがテレサ・テンで、これはtele(離れた)サテン(ツヤツヤした生地)という意味になるらしい。女は海と歌いながら舞うヒラヒラした衣装がサテンで、あれが身代わりらしい。こうやってその過程を紐解いていくと理解できる。松田さんはアホだ。勘違いしている。女は海と歌っていたのはテレサ・テンではなくジュディ・オングだ。

 そうなると、根本的なところになるけど、松田さんが恋したという女は海と歌っていた人に似ている緑のおばちゃんは、ジュディ・オングに似ているのか、それともテレサ・テンに似ているのか。その辺も順序だてて紐解いていかなければならない。
0004夜更かしなピンクさん2022/08/19(金) 23:24:00.14ID:NezIE/yE
>>1
わかる、わかる。自衛って多角的なンだよ
0005夜更かしなピンクさん2022/08/20(土) 07:08:05.59ID:SHfdzkh7
この調子でさおはぶも解読してくれ
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